Instagramのコレクション広告とは?メリット・出稿方法・注意点

Instagramで企業アカウントを運営している人のなかには、コレクション広告が気になっている人もいるのではないでしょうか。売上を伸ばす方法としても知られていますが、運用するのが難しく使用する商材を選ぶことでも知られています。Instagramのコレクション広告とは何か、メリットや出稿方法についても詳しく説明します。Instagram運用を成功させたいと考えている人必見です。

Instagramの「コレクション広告」とは

Instagramのコレクション広告とは、企業の商材を選択しやすいようにまとめたカタログのようなものです。Instagramのなかで特にアピールしたいものを「メインビジュアル」として設置して、複数の小さな「ブロック画像」で構成されています。画像部分をクリックすると商品の購入ページに飛べる仕組みになるので、導線を作ることにも繋がります。一度もアプリを離れることなく操作ができるので不便さを感じることもありません。商品を複数の角度で比較したり、カラーバリエーションを視覚的にアピールすることもでき、商品の良さを伝えやすくなります。

コレクション広告の配信面

コレクション広告はInstagramだけに限らず、同じMeta社が運営するFacebookでも配信されています。Instagramだけに限らず、SNSによってもユーザー層が変わってきますし、大きく表示されれば目に留めてもらえる可能性も高まります。各種SNSによって、どのように配信面が変わるのかまとめてみました。

・Facebookフィード
・Instagramストーリーズ
・Facebook Marketplace

また、Meta社ではFacebook・Instagram以外にも2023年7月にはThreads(スレッズ)をリリースしています。日本ではそこまでの知名度もなく、コレクション広告も配信されていません。ただ、今後はThreads(スレッズ)での配信も十分に考えられるからこそ、一つの対策として覚えておきましょう。

Facebookのコレクション広告との違い

コレクション広告は、もともとFacebookのなかで配信されていた広告形態です。InstagramとFacebookはいずれもMeta社が運営しているSNSになります。同じ会社ではありますが、コレクション広告の特徴はそれぞれ違うため、理解したうえで選ぶのをおすすめします。

例えば、Instagramのコレクション広告のフォーマットで使用できるテンプレートには制限があります。製品の販売を目的としたもののみと、とてもシンプルです。Facebookの場合は、他にも新規カスタマーの獲得やビジネスアピールなども使えるので事由に選択して表示させることも可能です。

コレクション広告を出稿する5つのメリット

Instagramのコレクション広告を出稿することには、さまざまなメリットがあります。

コレクション広告をはじめて使う担当者の場合、まずはどんなメリットがあるのかを理解したうえで、出稿するのをおすすめします。コレクション広告を出稿する5つのメリットを見ていきましょう。

複数の商品をカタログ形式でアピールできる

コレクション広告は、複数の商品をカタログ形式でアピールできる特徴があります。商品のデザインやカラーリングでブロック分けをしておけばより効果的に商品を見てもらえる可能性も高まります。例えば、コスメやファッションなど関連性の高いものを小さなブロックで紹介して、同時に購入してもらえるように促す方法もあります。メインにファッションのコーディネートを掲載するなど、工夫次第でいろいろな楽しみ方があります。ブランディング効果も期待できるのがコレクション広告の良さといえるでしょう。

訴求の自由度が非常に高い

コレクション広告は、組み合わせて表示されるのもあり自由な発想で個性を演出したり訴求できる良さもあるのが特徴です。例えばメイン画像(動画)に複数の小さな画像を組み合わせられるので、そのときの目的や用途に合わせて使い分けできる良さもあります。商品単体だとイメージが湧きにくく、魅力を伝えられないものでも、関連商品と一緒に紹介すると一気に伝わりやすくなる場合もあります。

購入までの導線をスムーズにできる

コレクション広告は、商品の閲覧から購入までの導線がスムーズにできる良さもあります。具体的には、広告をタップすると、アプリのなかにインスタントエクスペリエンスというページが表示されるので、そこをタップすると広告主が設定した詳細ページに移動できるようになります。ECサイトへの移動がスムーズになること、アプリのなかで購入までが完結するので、離脱の心配もなくなります。LP広告の代用としても使えますし、遷移も確認しつつ誘導できる点も大きなメリットといえるでしょう。

商品情報を簡単に管理できる

たくさんの商品情報をInstagramに登録するのが、手間に感じる人もいるかもしれません。コレクション広告の「カタログ」機能を使うと、商品情報を登録したカタログのなかで情報が引用されるようになります。広告フォーマットの差し替えが必要なく、自動で引用されて掲載されるのも特徴です。頻繁に商品が変わるケースでも、商品情報を簡単に管理できる点にも使いやすさを感じられると思います。

効果測定がしやすい

コレクション広告は、効果測定が行いやすい点もメリットです。これは「アウトバンドクリック」と呼ばれる機能になり、コレクション広告を閲覧したユーザーがどの程度WEBサイトにアクセスしているかを確認するための機能になります。また、コンバーションには繋がっていないもののアクセス数が多いときは、コレクション広告そのものを見直したほうがいいかもしれません。PDCAを回すためにも重要な役割を担っているため、インサイトを確認してパフォーマンスを発揮できているかどうか確認しましょう。

コレクション広告の配信規定

Instagramのコレクション広告には、細かい配信規定があります。

画像・動画でそれぞれどの程度変わるのか比較して紹介します。

画像動画
ファイル形式JPG・PNGMP4・GIF・MOV
解像度1,080×1,080なし
メインテキスト(文字数)125文字以内125文字以内
見出しテキスト40文字以内40文字以内
再生時間なし15秒
音声なしAAC圧縮・128kbps
アスペクトなし1.91:1~1:1

※動画は正方形ピクセル、固定フレームレート、プログレッシブスキャンの選択も可能です。

画像・動画ともに共通しているのは文字数の部分だと思います。

Instagramコレクション広告の出稿方法

Screenshot

Instagramでコレクション広告を出稿する方法には「カタログを使って設定する方法」と「広告マネージャから手動で画像を設定する方法」の2種類があります。また、事前にInstagramのアカウントを「プロアカウント」に変更しておく必要もあるので、忘れずに行うようにしましょう。

以下のような流れで、コレクション広告を出稿します。

<h3>【基本準備】アカウント連携・プロアカウントへの切り替え

まずは、基本となるアカウントの連携やプロアカウントの切り替え手順について解説します。

【STEP1:Facebookアカウントでビジネスマネージャを起動する】

まずは、Facebookのアカウントを用意する必要があります。もし、アカウントを所有していないのであれば、公式サイトにて手続きを行ったあとに進めていきます。その後、Facebookの「ビジネスマネージャ」を選択したうえで、アカウントの作成に進んでいきます。必要な入力項目すべてを埋めて、ビジネスに関する詳細情報を入力します。「広告アカウント」を作成したら、次の工程に進んでいきましょう。

【STEP2:アカウントの連携を行う】

InstagramとFacebookのアカウントの連携作業を行います。手順は簡単で、Facebookの「ビジネス設定」のなかにあるアカウント部分を選択肢クリックしたあとに、必要な情報を入力していきます。Instagramだけの設定が完了していても使えるわけではなく、Facebookの広告マネージャまで連携していないと、コレクション広告を出稿できませんので注意しましょう。

【STEP2:プロアカウントに切り替える】

Instagramのコレクション広告は、プロアカウントに登録していないと出稿できません。設定のなかにある「アカウント」を選択したうえで「プロアカウントに切り替える」を選択します。その後、必要な情報を入力したあとに「ビジネス」もしくは「クリエイター」を選択し「OK」を押して完了です。ここまで手続きが完了すると、広告出稿ができるようになります。

カタログを使って設定する場合

https://anagrams.jp/blog/meta-collection-ad/#i-5

Instagramのカタログを使って、コレクション広告を配信するときの設定方法を紹介します。

【STEP1:カタログを作成します】

まずは、カタログのタイプを選択して販売するアイテムに最もよく当てはまるオプションを選びます。コレクション広告を出稿したい商品情報をアップロードします。CSVファイルを読み込ませる場合は、「商品情報のアップロード」を選択します。その後、カタログの所有者やカタログ名を設定して進みます。

【STEP2:CSVファイルを読み込む】

CSVファイルを一括で設定する方法だと、時間の短縮にも繋がるのでおすすめです。コマースマネージャを選択し「カタログ」に戻り、メニューのなかにある「商品」を選択します。その後、アイテムを追加を選択して進んでいく流れです。商品数が多いときは手動だと時間がかかるので、自動で読み込んでくれる機能を選択するのをおすすめします。

【STEP3:商品セットを作成する】

Instagramのコレクション広告のなかにある、カタログの商品をグループ分けした「商品セット」

で広告を作ることもできます。コマースマネージャのなかにある「作成したカタログを選択」を選び「セット」の順番に進んでいきます。フィルターや手動のいずれかを選択したうえで設定します。登録可能な商品数は4件以上になりますが、12件以上だと広告が止まってしまうこともあるので気を付けましょう。

広告マネージャから手動で画像を設定する場合

カタログを使わずに、広告マネージャから画像を設定する方法もあります。広告の設定画面では「クリエイティブソース」のなかにある「手動アップロード」と「コレクション」を選択します。クリエイティブのなかにある「メインテキスト」「見出し」を入力して設定します。インスタントエクスペリエンスで「顧客獲得」もしくは「カスタムインスタントエクスペリエンス」を選択し、事由にカスタマイズしていきます。

コレクション広告の出稿時におさえておくべき注意点

Instagramでコレクション広告を出稿するときに、押さえておくべき注意点を3つ紹介します。

PCユーザーには表示されない

Instagramは、基本的にはスマホやタブレットなどのモバイル端末で利用します。そのため、そこまで気になる部分ではないと思うのですが、機会損失をできるだけ少なくするためにも、他の広告フォーマットを併用するのをおすすめします。例えば、シングル画像または動画のように、他の広告フォーマットと一緒に使うのも一つの方法です。また、PCユーザーに限らず商品を閲覧した人の購買率を高めるためにも、商品情報を充実させて魅力を伝えられるようにしておくことで、コンバージョンにも繋がりやすくなります。

不向きな商材もある

Instagram広告は、BtoB向商材には向きません。そもそも、Instagramの特徴として娯楽的な要素で使用している人が多いSNSになるため、基本的には情報発信を目的としています。BtoB向商材でも企業向けのものはアピールしにくく、一般消費者向けであればPRとしても使えます。どのような商材に対しても使える有効的な方法ではないので、まずはコレクション広告に適しているかどうかを見極めるようにしましょう。もともと一般の投稿に溶け込みやすいので、スルーされてしまうこともあり「もっと知りたい」と思ってもらえるかどうかです。

カタログ作成には時間を要する

Instagram広告は、カタログ作成に時間がかかります。特に商品数が多いケースでは、情報を入力するだけでも相当な労力になってしまいます。一度カタログを作成してしまえば、あとは宣伝するだけではあるのですが、時間がかかる点も覚えておくようにしてください。誰が、カタログ作成をするのか、人員を割けるかどうかも含め計画的に進めていくようにしましょう。


まとめ

Instagramのコレクション広告は、メイン画像と一緒に複数枚の画像を表示させることができ、ユーザーの導線作りにも最適です。LPに誘導させずに商品を確認できるので、使い方次第で大きな効果を得られる可能性も高まります。商材によっても向き不向きはありますが、Instagramを使い集客したいと考えている人にもおすすめです。

CONTACT

資料ダウンロード

資料ダウンロード

資料ダウンロードはこちら

お問い合わせ

お問い合わせ

お問い合わせはこちら