インスタ広告を出したいと考えているものの、費用面が気になり一歩が踏み出せない担当者の方もいるのではないでしょうか。ひと言にインスタ広告といっても種類があるため、費用相場に合わせて最適なものを選ぶ必要があります。インスタ広告の目安になる費用や、最大限高めるためのポイントも含め解説します。
インスタ広告を出したいと考えている人は、参考にしてみてください。
そもそもインスタ広告（Instagram広告）とは？
インスタ広告（Instagram広告）とは、Instagram上に配信している広告のことを言います。投稿部分に「広告」と表示されているものを見たことがあるのではないでしょうか。Instagramは日本だけでも3,300万人のユーザーを持つ、幅広い年代に人気のSNSとしても知られています。広告を通して画像や動画で商品やサービスの魅力を伝えることができます。ランディングページへの誘導もできるので、インスタ広告を上手に活用することで、企業ブランディングに繋げることもできます。
インスタ広告は、出稿するときにFacebookに登録しているユーザーのアカウント情報を使います。Facebookの特性として本名での登録になるため、確かな情報を習得したうえでアプローチすることも可能です。インスタ広告を使って効率的にアプローチすることにも繋がります。
インスタ広告のメリット
インスタ広告には、どんなメリットがあるのか知りたいと考えている人もいると思います。
主に3つのメリットが考えられるので説明していきたいと思います。
●自由度の高い施策である
インスタ広告は、自由に選択できる部分も多く運用していきながら分析をしつつより良い状況に改善できるメリットがあります。広告を掲載する期間も自由に選択できるので、目的や用途に合わせて調整できる良さもあります。柔軟性の高さも、インスタ広告の良さといえるでしょう。
●低予算でも配信できる
インスタ広告は、低予算で広告を配信できるメリットがあります。出稿最低金額は100円/1日と低予算で広告が配信できます。低予算から広告を始めて、様子を見つつ増やしていくことも可能です。予算や広告の内容を変更するなど柔軟に対応していくようにしましょう。
●若い世代にアプローチできる
Instagramは、10代・20代・30代と若い世代を中心にしたユーザー層が特徴です。若い世代に商品やサービスを認知してほしいと考えている企業向けです。ビジネス感のない広告を配信できるので、抵抗感なく受け入れてもらえます。いかに興味を持ってもらえるかを考え広告を出すようにしましょう。
インスタ広告のデメリット
インスタ広告には、メリットはもちろんですがデメリットも存在します。これからインスタ広告の出稿を考えている人にとっても、どんなデメリットがあるのかを十分に把握しておく必要があります。インスタ広告のデメリットについて紹介します。
●拡散性が低い
インスタ広告のデメリットとして、拡散性がそこまで期待できないことです。Instagramには気に入った投稿をシェアする機能があります。TwitterなどのSNSにはシェアがついているので、気軽に共有して拡散していきます。広告を認知しているのは、すでにアカウントをフォローしている人が多くなるので、他のユーザーには届きにくいデメリットも考えられます。拡散性の低さをどう補えるかによっても変わってきますので、興味を持ってもらえる投稿と一緒に拡散性についても考えるようにしていきましょう。
●クオリティの高さが直結する
インスタ広告は、広告戦略を重要視する方法でもあります。クオリティの高い広告内容でないと、効果を発揮させることは難しくなります。インスタ広告を始める前に、まずはターゲット層を細かく決めるようにしておき、いかにターゲット層に適した広告になるかどうかを確認するようにしてください。
【課金形態別】インスタ広告の費用相場
【参考サイト】
https://top-marketing.toridori.me/blog/60（Instagramの広告形態とそれぞれの相場費用）
https://cyberhorn.co.jp/blog/instagram-ads-cost/（Instagram広告の課金形態と費用相場）
https://infinity-agent.co.jp/lab/instagram-cost/
インスタ広告といっても、4つの課金形態に分かれています。
それぞれ広告を出稿する費用の違いも出てくるため、予算も含めて検討する必要があります。
インスタ広告とはどのようなものなのか4つの特徴に分けて紹介します。
クリック課金（CPC）
クリック課金とは「Cost Per Click」の略称です。広告がクリックされるたびに費用が発生するものになり、興味・関心のあるユーザーに対してコストがかけられます。商品やサービスの購入ページに誘導したいときや、ＷＥＢサイトに訪問して欲しいときに使える広告です。
クリックか菌は、広告を表示されるだけでは費用は発生しません。1クリック40円～となり、商品やサービスによっても1クリックの料金が変わってきます。なかには1クリック100円のものもあるので、広告を出す前にどのくらいの費用がかかるのかを事前に確認しておきましょう。
事前に効率的な戦略を立てておかないと、クリックにも繋がりにくくなります。
インプレッション課金（CPM）
インプレッション課金とは「Cost Per Mille」の略称です。インスタ広告のなかでも比較的手頃な価格で導入しやすい点が大きなメリットといえます。広告が表示される回数に対して費用が発生するので、管理しやすい点は大きいと思います。商品やサービスの認知度を高めたい人にも向いています。
インプレッション課金は1000回表示されるごとに500円〜の費用がかかります。ジャンルによっては3,000円前後の場合もあるので、予想外に高くなってしまうことも考えられます。把握しやすく管理しやすいインスタ広告を考えている人にこそ最適な方法といえるでしょう。
アプリインストール課金（CPI）
アプリインストール課金とは「Cost Per Install」の略称です。広告を経由したうえで、アプリがインストールされるたびに費用がかかる広告のことをいいます。アプリがインストールされないと費用がかからないので、具体的な成果を実感しやすい良さもあります。どのくらい広告の成果がでているのかを確認したいときにも使える広告になるので、活用しやすい方法といえると思います。
アプリインストール課金は、1インストール100円からとなり商品やサービスによっても変わってきます。少し割高なサービスにはなりますが、その分高い結果が期待できる方法ともいえるでしょう。
再生数課金（CPV）
再生数課金とは「Cost Per View」の略称です。動画が再生されるたびに費用が発生する広告になり、いかに動画を通して集客できるかどうかにかかっています。一定の時間以上視聴したユーザーに対して広告費が掛かる仕組みになるので、間違えて再生してしまった人に費用がかかるわけではありません。
再生数課金の費用は、1再生につき4円～となり、最大10円です。動画はたくさんの情報を発信することにもなりますし、強い印象を残せる特徴もあります。企業ブランディングにも繋がる部分になりますので、再生数課金についても積極的に活用するのをおすすめします。
【手法別】インスタ広告の費用相場
【参考サイト】
企業がInstagramを運用する場合、自社で出稿すればいいわけではありません。できるだけ早く結果を出したいと思うのであれば、インスタグラマーに広告・宣伝を依頼する方法や広告代理店に運用の依頼が必要になるケースもあります。それぞれ、具体的にどのくらいの費用がかかるのか解説していきたいと思います。
インスタグラマーに広告・宣伝を依頼する場合
インフルエンサーに広告・宣伝を依頼することを「インフルエンサーマーケティング」といいます。商品やサービスが一致しているインフルエンサーであれば、高い効果が期待できます。フォロワーを増やすのが目的にあり、1つ増えるごとに2円～の費用がかかります。インフルエンサーの程度によっても変わってきますし、他にもいいねもしくはコメントに対して費用がかかることもあります。インスタグラマーに広告・宣伝を依頼するときは予算も含め内容をしっかり確認しておきましょう。
広告代理店に広告運用を依頼する場合
広告代理店にInstagram広告の運用を依頼する方法もあります。依頼する場所によっても変わりますが、基本的にかかる費用は「初期費用」と「手数料」です。初期費用は契約に対してかかるものになり3万円が相場です。初期費用がかからない広告代理店もあるため、事前に確認しておきましょう。手数料は広告によっても変わりますが、運用費の2割が目安になります。
インスタ広告の目安予算
ンスタ広告は、セルフサーブ方式が採用されています。出稿する広告によって異なりますが、100円/1日から運用できる気軽なものもあります。また、広告によっては通算予算として総合的にかかる費用を事前に決めて運用するものもあります。予算が少なすぎると、効果を実感しにくくなってしまいます。初期の段階ではできるだけ予算を抑えたいと思うかもしれません。目安として少なくとも1,000円〜3,000円/1日は考えるようにしておきましょう。月額3万円は必要になり、10万円程度の予算を確保できると安心です。
【例】1日1,000円で出稿した場合に推定される広告効果
1日1,000円の予算で出稿した場合に、どのくらいの広告効果が期待できるのか見ていきましょう。
例えば、クリック課金で40円/1回だった場合、1日25回を毎日行うと770回以上のクリックが見込めます。費用こそ31,000円はかかりますが、十分なクリックが見込めるため費用対効果を実感できると思います。
宣伝したい商品やサービスによっても変わりますが、ターゲット層や広告によっても変わってきます。実際に運用を行い、様子をみつつ決めるようにしていきましょう。
また、広告を出すときは最終的なゴールをどこにするのか予算を決めるようにしておきましょう。商品の購入なのか、サービスの契約なのか目的は人によっても変わる部分だからこそしっかり検討しましょう。
インスタ広告の費用対効果を最大限高めるためのポイント
インスタ広告は、使い方によって費用対効果を高めてくれます。
具体的にどんな方法があるのか、3つのパターンで紹介します。
キャンペーン予算の最適化
インスタ広告を出す上で、予算を最適化することは大切です。キャンペーンを実施するとき、どの程度の予算にするか、特性やターゲット層によっても変わってきます。予算が少なすぎると、最適な広告が出せなくなってしまいます。特にインスタ広告は、正確なターゲティングをしないと、費用ばかりがかさんでしまうことになります。インスタ広告で無駄なコストをかけないように、PDCAにもこだわって回すようにしていきましょう。分析した上で、効果の出ていない広告は削除し効果の出ている広告メインにすることも一つの方法としておすすめです。
ターゲティングの最適化
インスタ広告のターゲティングは、広告を出す上での基本となるものです。まずは、商品・サービスに対してどのような年齢層を対象にするのかによって変わってきます。インスタ広告は、主に10代から30代をメインとし、40代の利用者もいます。分析や調査を実施した上で、どんなユーザー層がいるのか、性別や興味、習慣、場所などに注目して決めていく必要があります。ターゲティングするときは、主に利用することが多い時間帯まで意識できるようにしましょう。
クリエイティブの最適化
インスタ広告は、コンテンツに合わせて複数のフォーマットを使い分ける必要があります。前述で紹介したように、インスタ広告には4種類の選択ができます。自社とはどのコンテンツが相性がいいのかを考えて施策を行う必要があります。いかに、商品やサービスの魅力を伝えてくれるのか、ユーザーにとって欲しいと思ってもらうための最適化です。
また、視覚的にアピールできるインスタでは、写真・動画の質の高さも重視してください。見た目の美しさから興味を持ってもらい、構図やフォントにも意識を持ち取り組むようにしましょう。
まとめ
インスタ広告は4種類あるため、自社に適した広告を選び費用対効果を意識した施策が行えるようにしておきましょう。自由度の高い施策であり、拡散性の低さをインフルエンサーを使い補うなどの対策も欠かせません。写真・動画の質にこだわりつつ、自社の良さを伝えられるよう活用していきましょう。
