tiktok広告を効果的に運用したいと考えている人にとっても、ターゲティングは重要なポイントになります。そもそもtiktokのターゲティングとは何か、疑問に思っている人もいるのではないでしょうか。tiktokのターゲティングの種類やポイントについて、詳しく説明します。ターゲティングについて詳しく知りたい人は参考にしてみてください。
TikTok広告とは?
tiktok広告とは、ショートムービーを楽しめるtiktokで配信する広告のことをいいます。tiktokは日本国内だけでも1,600万人を超えるユーザーを持ちクリエイティブな動画を誰でも簡単に行えるのが特徴です。広告感が薄いのもあり、興味を持ってもらいやすいのも特徴です。自社の商品やサービスをtiktokでアピールすると、認知度の向上や売上アップを目指せるようになります。
tiktokを使っているユーザーの多くは、面白いものを探している人が多く、特に目的がない状態の人が多いからこそ、回遊しているうちに興味を持たれやすくなります。
また、tiktok広告には「純広告(予約型広告)」と「運用型広告」に分類されており、より細分化した広告のなかで選択できるようになります。純広告(予約型広告)とは、事前に予約をすることで広告を配信する仕組みのことです。リアルタイムで調整ができるのもtiktok広告の良さです。
TikTok広告の種類
tiktok広告は表示される場所によって、4つの種類に分類できます。
それぞれ広告にどのような違いがあるのか説明したいと思います。
起動画面広告
起動画面広告は、tiktokのアプリを起動したときに表示される広告です。そのため、多くの人に認知してもらえる可能性が高く、tiktok広告として最適な方法です。広告のなかにリンクを設置することで、商品や自社のホームページに誘導することも可能です。ただ、1日に限定した枠でしか配信ができないのもあり、広告費用も高額です。広告を出すハードルも低いので、競争率が激しいため思うような集客に繋がるとは限りません。tiktok起動画面広告を出稿するときは、まずはtiktok公式サイトに問い合わせたうえで広告を出す流れになります。
インフィード広告
tiktokのインフィード広告は、お勧め欄に表示される広告になり、投稿と同じような表示方法になります。そのため、広告っぽさを感じることも少なく、純広告と運用型広告のどちらにも対応しています。他の広告に比べて費用の幅も広いので予算に合わせて、広告の出し方を工夫できるのも特徴です。1日単位での出稿もできるので細かく調整しやすく無駄もありません。
低価格からお試し程度で広告を出すこともできますし、はじめて出稿する人にも向いています。スマホにも最適化されているので、全画面で広告を表示でき訴求力が強いのも魅力です。また、通常の投稿のようにいいねやコメントをもらうこともできるのでエンゲージメント率を高めることにも繋がります。
チャレンジ広告
tiktokのチャレンジ広告は、企業側が独自の「#(ハッシュタグ)」を設定し、ユーザー参加型の広告を出稿します。認知度を高めるためにバズることを狙いやすい方法になり、認知拡大にも最適な方法です。強い拡散力もありますし、若い世代以外にも30代以上の人にもリーチしやすくなります。消費金額が他のSNSよりも高い傾向にあるので、購買にも繋げやすい特徴があります。ただ、広告費用が高額になるため1,000万円以上かかることもあります。広告を出稿する時期や申し込み状況によっては変動することもあるので、事前に確認しておくのをおすすめします。
また、チャレンジ広告にも、スタンダードハッシュタグチャレンジやチャレンジプラス、バトルハッシュタグチャレンジなどさまざまな種類があり使い分けが必要です。
運用型広告
運用型広告は、TikTok For Businessに自分で登録して広告を出稿します。一般的な投稿に溶け込みやすくなるので、ターゲティングの設定も可能です。課金形態や予算を細かく設定できるので、調整しながら配信できるのも特徴です。広告を出稿する費用は小額からできますし、自由度が高いのも特徴です。運用型広告は、知識がないと難しく専門的な業者に依頼しないと広告を出稿できません。運用型広告では「リーチ」「トラフィック」「アプリインストール」「動画視聴者数」「リード生成」「コミュニティインタラクション」「コンバーション」のなかで7つの目的のなかで1つを選択した広告を出すようにします。
TikTok広告のターゲティングとは
TikTok広告のターゲティングは、次に紹介しているさまざまな種類から自由に選択できます。ただ、どのようにターゲティングしたらいいのか迷っている人は、全自動でできるターゲティング機能があることも覚えておきましょう。全自動のターゲティングは、配信地域と言語を選択できますが他は丸投げの状態になります。ランダムではなく目的やコンテンツの内容によって最適化されます。
TikTok広告では、ユーザーがアプリ内で起こした行動に基づいたターゲティングを行うことができます。特定の利用者に対して効果的に広告を配信するためにも、ユーザーの嗜好性や興味・行動などのデータをもとに最適なターゲティングを定めることも可能です。Twitterなどのターゲティングに似ているように見えるかもしれませんが、より細かく効果的な広告を配信できるようになります。1つの広告に対して複数のターゲティングを行うこともできるなど、工夫次第でさまざまな使い方ができます。
TikTok広告のターゲティングの種類
TikTok広告で使用できるターゲティングにはどんな種類があるのか見ていきましょう。
一言にターゲティングといっても種類があるからこそ最適なものを選ぶのがおすすめです。
デモグラフィック
デモグラフィックは、ユーザー属性のことになり性別や年齢、地域(ロケーション)や言語の4つの項目にて設定していくことになります。性別は男性・女性の選択や、年齢は13歳~17歳・18歳~24歳・25歳~34歳・35歳~44歳・45歳~54歳・55歳以上のなかで選択ができます。若年層にターゲティングしたいときは24歳までを選択する流れになります。
ロケーションも国や都道府県を選択できるなど、細かくターゲティングを行うことが可能です。また、言語はアプリの言語設定に基づきターゲティングを行うなど詳細に設定でき、使用しているデバイスによって設定されているものです。年齢の設定も事前に行っている場合が多いので、自動でターゲティングを行っていることになります。
ユーザーリスト
TikTok広告のユーザーリストには、カスタムオーディエンス・類似オーディエンスがあります。カスタムオーディエンスは、過去にサイトにアクセスしたユーザーリストや顧客リストを使って広告を配信することをいいます。類似オーディエンスは既存のユーザーリストを元にしつつユーザーに広告を配信することになります。類似オーディエンスでは、今まで接触したことのないユーザーに対しても広告を配信できるようになるので、幅広くアピールできるのが特徴です。こちらのユーザーリストは広告セットのユーザーリストを使って、ターゲティングに繋げることも可能です。TikTokでフォロワーの数やエンゲージメント率を高めたい人は、2つのユーザーリストを使い分けるのをおすすめします。
デバイス
デバイスは名前からもわかるように、端末を指定して広告を配信するためのターゲティング機能になります。OSの違いはもちろんですが、キャリアや端末の指定まで細かく決められるのも特徴です。例えば「システムバージョン」「デバイスモデル」「通信環境」「キャリア」「デバイス価格」などの項目を指定することになります。TikTokでは細かく設定ができるのもあり、初心者が広告を運用する場合は、デバイスに触れていなくても問題ありません。あまりに絞り過ぎると逆効果になるため通信環境やOSの設定ぐらいにとどめておくことも大切です。TikTok広告のターゲティングは設定する範囲を事前に決めて行うようにしましょう。
興味&行動
TikTok広告の興味&行動は、アプリ内の行動を元に判断された興味・関心をターゲティングすることができます。アプリ内で行動をターゲティングできるので、用途に合わせたものを選ぶようにしましょう。例えば「興味関心ターゲティング」や「行動ターゲティング」「クリエイターインタラクション」「動画インタラクション」「ハッシュタグインタラクション」などの選択ができます。複数のカテゴリを選択してターゲティングを行うことで、興味・関心度の高いユーザーに配信することも可能です。
TikTok広告でのターゲティングのポイント
TikTok広告でターゲティングを効果的に行うためにも、気を付けるべきポイントは3つあります。
ターゲティングに失敗してしまうよ、どんなに広告を出しても思うような結果には繋がりません。
ターゲティングのポイントについて詳しく説明していきたいと思います。
ターゲットは絞りすぎない
TikTok広告のターゲティング機能は便利ではあるのですが、あまりに細かく配信対象を絞り込んでしまうと、効果測定が改善にとって逆効果になることも考えられます。これは、TikTok広告の機械学習がうまく回っていない状態です。ターゲティング機能を使うと、どのくらいのユーザーが広告を見てくれるのかを示す指標が表示され確認できるようになります。できるだけ普通の状態になるように、TikTok広告を配信できるようにしていきましょう。設定したターゲットが広いのか狭いのかを確認したいときは、広告セットの編集画面のなかにある「ユーザーリスト」を確認するようにしましょう。
この結果をもとにターゲットの範囲を広げるようにしていくことが大切です。
結果を分析し定期的にアップデートする
TikTok広告のターゲティングは定期的にアップデートする必要があります。例えば、広告配信時間一つにしても、不適切な時間帯に広告を配信しても、ターゲットにTikTok広告を見てもらえなくなってしまいます。どうしたら広告を見てもらえるのか時間帯を意識するようにしましょう。TikTokは効果測定を行い、ユーザーの反応を分析しつつクリック率や、コンバーション、再生回数などを収集して広告の改善余地を見つけるように繋げていきます。効果測定の結果をもとに広告を改善していくように努力していきましょう。効果的なターゲティングやクリエイティブに繋げられるようにしてください。
ターゲットごとに合った広告を配信する
TikTok広告は、ターゲットに合わせた広告を配信することが大切です。実際に複数のターゲットを設定して効果検証を行うのがおすすめです。具体的にマッチしているターゲット層は何かがわかるようになります。一つのテーマに対していくつかターゲット候補があげられるようになります。ターゲットによって広告の内容が変わってくるからこそ、より精度の高い効果検証に繋げていくようにしましょう。
まとめ
TikTok広告を出稿するときは、事前のターゲティングが欠かせません。広告を出しても思うように結果が繋がらないのは、ターゲティングにずれが生じている可能性もあります。効果測定を行い、定期的に入れ替えるなど効果検証を行うようにしていきましょう。ターゲティングの種類も把握しつつ、TikTok広告を出稿していくことが大切です。