不動産会社のなかには、meo対策に興味を持っている人もいるのではないでしょうか。不動産は店舗数も多く、いかに来店してもらうか、集客に悩んでいるオーナーも少なくありません。
今はネットを使って部屋を探す人も増えているため、Googleでの対策も必要です。meo対策を使って集客に繋げていきたいと考えてつつ、何から始めていいのか迷ってしまう人も少なくありません。
実は、meo対策と不動産業は相性がいい事でも知られています。
実際に対策を行うことで、目に見えて変化を実感するケースも少なくありません。不動産会社にとってmeo対策を行うにはどうしたらいいのか、理由やメリットはもちろんポイントも含めて、詳しく紹介していきます。
不動産会社とmeo対策の相性がいい理由(メリット)
不動産会社とmeo対策がどうして相性がいいと言われているのか気になりますよね。
すぐにでも取り組むべき、その理由について解説していきたいと思います。
おもに考えられるのは以下の6点です。
- 来店率のアップにつながること
- 外国人のお客様の集客につながりやすいこと
- SEOよりも上位に表示されるので集客しやすいこと
- コストの負担が少なく集客できること
- meo対策は競合が少なく差別化しやすいこと
- 地域に特化して集客できるので来店してもらいやすいこと
などの理由があります。
詳しく説明していきましょう。
来店率のアップにつながること
不動産会社といってもたくさんあります。そのため、事前に口コミや評判を調べてから来店する人も少なくありません。とあるアンケートによると実際に大手住宅のポータブルサイトを見て来店する人もいれば、Googleマップを見て来店する人もいるそうです。
口コミを見て「ここなら安心して来店できる」と思えば、迷っている人の背中を押してくれます。なかには不動産屋に行くと、断りにくいなどのネガティブな印象を持っている人もいます。口コミは不動産会社にとっても重要な情報になりますので、積極的に活用しましょう。
meo対策でGoogleの口コミを増やすことで、集客率を高めることにつながります。
外国人のお客様の集客につながりやすいこと
地域によっては、外国人のお客さんが多い地域もあります。外国人の方が賃貸の物件を探すときに、翻訳機能がついているGoogleを使うケースが多いといわれています。
日本語が得意な人ばかりではありませんし、読み上げ機能もついているので格段に便利です。meo対策を使ってGoogleマップに表示されれば、外国人のお客様を集客することもできます。
現在はインバウンド不動産として、外国人が日本で不動産を購入するケースも少なくありません。物件を探すのにGoogleを使っているからこそ集客しやすくなります。
SEOよりも上位に表示されるので集客しやすいこと
meo対策は、上位に表示されればSEOよりも上に表示されます。実際に検索してみるとわかりやすいのですが、例えば「渋谷 不動産」と検索すると、Googleマップとともに上位3社が表示されているのがわかると思います。
これはGoogleビジネスプロフィールのリストになり、ローカルパックと呼ばれています。
検索したときに上位に表示される分、より多くの人の目に留まりやすいといわれています。上位に表示される=人気があると判断する人が多いこと、自分が探している場所に近い不動産屋に「まずは行ってみよう!」と考える人が多いのではないでしょうか。
コストの負担が少なく集客できること
不動産屋のなかには、集客したいけどコスト的な負担は極力減らしたい…と考えている人もいるのではないでしょうか。
meo対策に必要なGoogleビジネスプロフィールへの登録は無料でできます。そのため、まずは登録してみてmeo対策とはどのようなものなのか、いろいろと試してみるのもおすすめです。
なかにはmeo対策を始めたいと思っていても忙しく時間が取れない人もいるかもしれません。meo対策用の業者に依頼しても、SEO対策よりも高額ではありません。
数万円程度からmeo対策を始められるので、コスト的な負担が少なく集客につながりやすいのもmeo対策の良さです。
meo対策は競合が少なく差別化しやすいこと
不動産会社のなかには、集客をポータブルサイトに頼っているところも少なくありません。meo対策をしていない不動産屋も多く、ネットについてもSEO対策がメインです。
meo対策を始めることで他社との差別化になりますし、いち早く集客の効果を出すこともできます。上位に表示されれば、口コミの数も集めやすくなりますし、上位掲載するための重要な評価基準となります。
meo対策で集客を始めるのに、早いにこしたことはありません。まだ、ポータブルサイトをメインに集客している不動産業界だからこそ、先駆けて始めることで集客効果も実感しやすくなるのではないでしょうか。
地域に特化して集客できるので来店してもらいやすいこと
不動産業の多くはその地域に特化しているケースがほとんどです。家を探すとき、ネットである程度絞り、あとはお店に行って話を聞いて契約するパターンが多いと思います。
そのため、地域に対して対策を行うことで、まずは不動産会社があることを知ってもらい認知度を高めていく効果も期待できます。まずは足を運んでもらえないと契約にもつながりにくくなります。
不動産の店舗の多くは駅から徒歩圏内にあるのは、お店に足を運びやすいようにすること、大通りに面している場所にあれば「ここに不動産屋があるのか」と知るきっかけにもなります。いかに認知度を高めるかが集客の鍵といえます。
meo対策で知っておきたいデメリット
meo対策にはデメリットといわれていることもあります。
- 業務負担が増える
- 誹謗中傷のリスクがある
この2点については押さえておく必要があります。
Googleビジネスに登録したあとに定期的な更新が必要になるため、どうしても業務的な負担は増えてしまいます。社内で誰が担当するのか、定期的に更新するだけのリソースがあるのかも大きな課題になります。
meo対策は比較的早く効果が出やすいと言われていますが、2か月~3ヵ月は継続する必要があります。そのため、業務負担も考え、外注するのか具体的なスケジュールを考えておくようにしましょう。
また口コミを集める中で、誹謗中傷を受けるリスクもあります。良い口コミは信頼性も高まりますが、悪い口コミはユーザーを不安にさせてしまい、集客がうまくいかない原因になってしまうこともあります。
悪い口コミがあっても自分から削除できないので、Googleに削除依頼を出さなくてはいけません。悪い口コミが書かれてしまったときは、真摯に受け止め反省したうえで謝罪の返信をしておきましょう。
不動産会社がmeo対策で上位に表示させるポイントは
不動産会社が自力でmeo対策をする場合、いくつかポイントがあります。
Googleビジネスプロフィールに登録するだけでは、集客はできません。
具体的にどんなポイントがあるのか、紹介します。
- オーナー確認を忘れないようにする
- 他のメディアと情報を一致させる(NAP情報の統一)
- 口コミを管理する
- 情報は常に最新のものを用意する
- サイテーションを意識する
それぞれ詳しく説明します。
オーナー確認を忘れないようにする
店舗の情報を登録しただけではmeo対策はできません。Googleビジネスプロフィールでオーナー確認を行うことで、お店の情報を発信できるようになり、アクセスやデータ分析が使えるようになります。
また、オーナー確認を行うとユーザーからの信頼性が高まります。きちんと管理されているという印象を持ってもらえるので、来店してもらうきっかけにもなりますね。
また、ローカル検索のときにGoogleマイビジネスが表示される可能性が高まるともいわれています。もし、オーナー確認をしていないと第三者による悪質な行為が行われてしまう可能性も考えられます。オーナー確認は早めに済ませておくことが大切です。
他のメディアと情報を一致させる(NAP情報の統一)
意外と多いのが、メディアによって名称や住所・電話番号・定休日などの表記や情報が間違えているケースです。
例えば、行きたいと思っていたお店をネットで調べたら、メディアによって「定休日」が違うケースがあります。Googleでは「月曜日」と書いてあるのに、SNSを見ると「火曜日」など情報が一致していないと、行って休みだったらと考えてしまうケースも少なくありません。
何度も足を運んでいるならまだしも、初めて行く店舗になるとより重要な部分です。メディアによって情報が変わってしまっていないか確認しましょう。
また、一度情報を確認したあと定期的に問題がないか見る習慣をつけておくことも大切です。登録したもののあとから勝手に情報が変えられてしまうこともあります。そのため、meo対策を始めたあとにしっかりと管理できるかどうかも大切です。
口コミを管理する
Google検索は、口コミの数や質を重視しています。口コミの数が多く評価が高ければ、それだけユーザーに提供するべき価値の高いお店として判断してもらえます。実際に店舗に来店してくれたお客さんにも口コミをしてもらえるような方法を考え行う必要があります。
良い口コミ・悪い口コミに対してそのままにせず返信することで誠実さをアピールできるようになります。特に見込み客に対して口コミをしっかりと見ていますと伝えることにもなるので、積極的にコミュニケーションをとっていくようにしましょう。
情報は常に最新のものを用意する
meo対策では投稿機能を使って、最新情報を伝える方法があります。Googleは価値のある情報をユーザーに届けることを信条としています。古い情報のまま投稿がとまっていると、Googleから評価されにくくなってしまい上位表示されません。投稿や情報は定期的に更新しておき、常に最新のものが確認できるようにしておきましょう。
・サイテーションを意識する
サイテーションとは「引用」のことをいいます。店舗の情報が他のサイトやレビューにあっても評価の対象につながるということ。
そのため、Googleビジネスプロフィールのみ対策を行うのではなく、公式サイトでも集客を意識し紐づけられるようにしておきましょう。概要の説明部分にサイトと関連性のあるキーワードを含めることで、自社のサービス内容をより伝えやすくなります。
不動産会社がmeo対策を行ううえでの注意点
不動産会社とmeo対策の相性がいいと説明しましたが、間違えた対策をしても上位表示されることはありません。知らないうちにガイドライン違反になり、Googleサービスの利用停止となってしまう可能性も考えられます。
特に、Googleサービスを使いなれていない人は、一度“ガイドライン”に目を通しておくのをおすすめします。
違法と判断されてしまう可能性のある注意点です。
- 割引ばかりが強調されてしまっている
- キャンペーン情報メインになっている
- ビジネスとは関係性のない投稿が多い
- 情報が正しいものではなく信頼性が低い
- 口コミが自作自演である
これらに該当すると、meo対策をしていても上位には表示されません。ペナルティの対象になってしまうこともありますので、十分に気を付けましょう。
投稿と商品でアピールする内容を分ける
不動産会社がmeo対策を行うポイントとして、Googleマイビジネスの機能の使い分けも覚えておきましょう。
例えば「商品」は取り扱っている物件を登録し紹介できます。例えば今一番宣伝したい物件や、ファミリー向け、ペット可能など他店との差別化になりそうなキーワードを盛り込み紹介するのがベストです。商品に登録すると固定で表示されるので、より多くの人に見てもらえる可能性も高くなります。
「投稿」もよく使う機能になりますが、1週間で消えてしまいます(イベントやクーポン情報は例外)。そのため、固定で表示されるわけではないため、新着物件をメインに紹介するのがおすすめです。あくまでも限られた期間のなかでPRしたいものを発信しましょう。
せっかくmeo対策を行うのであれば、こうした機能の違いも覚えておくことが大切です。
まとめ
不動産会社のmeo対策は、集客のためには欠かせません。ただし、Googleのルールを理解し、定期的な投稿で情報を常に最新のものにしておかなくてはいけません。
口コミの管理や、情報の統一などやらなくてはいけないことも多く、負担になってしまうことも。そのため、meo対策業者などを使い、継続していける環境を検討してみてくださいね。