TikTokを始めたばかりの担当者のなかには「キャプションってなに?」と疑問に思っている人もいるかもしれません。TikTokキャプションの重要性が理解できていないと、本来のキャプションの良さがわからないままになってしまう可能性も考えられます。TikTokにおけるキャプションとは何か、キャプションの注意点も含めて詳しく説明していきたいと思います。
TikTokの「キャプション」とは?
TikTokのキャプションとは、動画の内容を伝えるための説明文のことをいいます。実際にTikTokを見ていると、動画に文字が表示されていることに気が付くのではないでしょうか。動画に対してあくまでも補足的な意味合いで使われることが多く、どんな動画なのかを説明してくれるものです。TikTokキャプションは動画の大まかな内容を理解することができます。かつては、最大150文字とされていましたが、その後300文字となり、2024年6月現在は最大2200文字まで入力できるようになりました。TikTokキャプションは内容を自由に記載できることもあり、動画を視聴するかどうかを決めるポイントになる部分です。ユーザーが動画を判断するためにも、TikTokにおいて大事なものであるのがわかると思います。
キャプションとオートキャプションの違い
キャプションとオートキャプションの違いについてわかりにくい人もいると思います。
TikTokのキャプションとは「動画の説明文」のことをいいます。オートキャプションは「自動字幕起こし機能」のことをいい、使い方も全く異なるものです。
自動字幕起こし機能をオートキャプションということから、キャプション=動画内にテキストで表示される「字幕」のことをイメージする人も少なくありません。
本記事ではキャプション=説明文という意味をもつなど、意味合いも少し変わってきます。いずれも間違いではないものの、動画の説明文のことをキャプションと表現することがほとんどです。
TikTokのキャプションの書き方
TikTok投稿時に、キャプションの書き方のポイントを説明します。
【STEP1:「+」アイコンをタップして動画を録画またはアップロードする】
TikTokのなかにある画面中央「+」をタップすると撮影画面になります。その後、画面下部右側にある「アップロード」をタップして、カメラロールを表示させてください。
一覧から投稿したい動画・写真を選択し「次へ」をタップします。
【STEP2:動画を編集する】
TikTokの動画を編集する画面に変わるので、動画の長さを調整したりBGMを選定します。動画のトリミングを行うのが「クリップ調整」になり、話題の楽曲からBGMを選びたいときは「おすすめの楽曲」を使い検索するようになります。他にも、TikTok動画を細かく設定していきます。
【STEP3:「説明を追加…」欄にキャプションを入力する】
投稿のなかにある「説明を追加…」にキャプションを入力します。できるだけ短く、動画の要点を意識した内容にすることを心掛けてください。誰が読んでも分かる文字にすることや、検索されやすくなるように「#(ハッシュタグ)」をつけるのもポイントです。他にも投稿を関連する人に見てほしいときは「@ユーザーネーム」を入れるとメンションとなり、交流したいときにも役立ちます。
TikTokキャプションの重要性
TikTokキャプションは必須項目ではなく、入力しなくとも投稿が可能です。ただし、キャプションを入力するのとしないとでは再生回数やユーザーの反応が大きく変わってきます。TikTokキャプションの重要性とはなにか、詳しく説明していきたいと思います。
動画の内容がひと目で分かる
TikTokは「開始1秒で視聴者を掴むことが重要」とも言われるように、最初が肝心です。TikTokキャプションを使い動画の内容やテーマ(伝えたいこと)を要約しておくと、一目見て理解することもできます。TikTok動画は次々に新しいものが配信されることもあり、いかに伝わりやすいかどうかも重要です。動画だけでは伝えるのが難しいときに、キャプションを使うことで効果的に伝えることにも繋がります。
ユーザーの感情や興味・関心をより引き出せる
TikTokキャプションはユーザーの感情を引き出し興味や関心を引き寄せることにも繋がります。動画のインパクトを高めるためにも、文字だけでなくシンプルなスマイリーフェイスを使うことでより強い興味をもってもらいやすくなります。他にも動画のスタイルをまとめたものやユーモアのあるキャプションで、ユーザーの関心を惹くことも可能です。ユーザーとのより強い繋がりが欲しいときにも使える方法です。
自らのスタイル・個性をアピールできる
TikTokキャプションは、あなたのスタイルや個性を効果的にアピールすることにも繋がります。どんなキャプションだとしても、あなたらしさを伝えることができます。実際にテレビを見ているときに音声だけではなく、字幕が入ることで面白さや驚きを引き出すことも可能です。音声を聞くよりも、ユーザーに響き感情を揺らすことにも繋がります。その結果「いいね」「コメント」にもなり、良い影響が出てきます。
検索結果に表示されやすくなる
TikTokは、動画を検索するときにキーワードを入力します。キャプションに文字を入れることで検索にひっかかりやすくなり、あなたの動画がフォロワー以外の目にも留まるチャンスが増えてきます。キャプションのなかにハッシュタグを入れるのも基本となりますし、トレンドを意識することで検索に表示されやすくなりおすすめ動画に選ばれやすくなります。
TikTokにおける効果的なキャプションの書き方・コツ
TikTokキャプションはただ入力するだけでは効果を期待できません。
TikTokにおける効果的なキャプションの書き方やコツについて、詳しく説明していきたいと思います。
できる限り短く簡潔にする
TikTokキャプションを長文で入力しても「続きを見る」と省略されてしまい、一目見て内容を理解できるわけではありません。ユーザーはわざわざタップしなくてはならず、全文を見るのに余計な手間がかかってしまいます。また、全文を表示させると動画に被ってしまうこともあるので、キャプションを長文で入力するのはおすすめできません。原則として1~2文程度が望ましいといわれています。
しかも、TikTokキャプションが最大文字数2,200文字になったことで、違う取り組み方もできるようになりました。例えば、動画内容をあえてシンプルにしたうえで多くのテキストが入力されたキャプションを見てもらうという逆転の発想も生まれています。他の動画との差別化にもなりますが、動画で魅力を伝える方法ではなくなること、キャプションに書くテキストのレベルかどうかも重要となってきます。
ターゲットユーザーに響くワードを選ぶ
TikTokキャプションは、いかにターゲットユーザーに響くかどうかです。動画をどんな人に見てもらいたいのか、ターゲット層をあらかじめ絞っておくことが大切になります。見てもらいたいターゲット層を分析することで、キャプションの文章も大きく変わってくると思います。ターゲットユーザーに響くワード選びができるようになると、視聴数にも影響していきます。そこから「いいね」「コメント」などの反応を得られるようになるので、おすすめに表示される可能性も高まります。
関連するハッシュタグを入れる
TikTokキャプションは、関連性のあるハッシュタグを入れるようにします。ハッシュタグは、動画のジャンルを伝える方法でもあり、検索にヒットする可能性やおすすめに表示される可能性があります。動画を投稿してしまうとハッシュタグを変更できなくなってしまうので、投稿する前にじっくりと検討したうえで投稿するようにしてください。TikTokハッシュタグの付け方についてもっと詳しく知りたい人は、以下のページでも細かく説明していますので、参考にしてみてください。
(内部リンク:tiktok ハッシュタグ つけ方)
エンゲージメント率向上に向けた工夫を凝らす
TikTokキャプションは、工夫を凝らしそれに反応したユーザーから「いいね」「コメント」「シェア」を増やすことにも繋がります。例えば、「共有からLINEを開いて〇番目の人はあなたのことが好きな人」「誰かにこの動画を共有すると〇〇が起こる」のように、動画を視聴した人にいいことがありそうな(メリットがある)内容にすることで、共有してもらいやすくなります。他にも、動画の内容に対して「あなたはどうする?」「あなたの意見を教えて」などあえて質問を投げかける方法もあります。コメントしてくれるアクティブユーザーを増やしていく方法もあります。
TikTokのキャプションに関する注意点
TikTokキャプションの最大の注意点として「投稿後はキャプションの編集ができない」点です。そのため、文章を追加したい、修正したいとしても動画そのものを消すしかなくなってしまいます。ただし、解決策として、動画を一度保存して削除し編集したうえで再投稿する方法もあります。一からTikTok動画を撮り直す必要がなくなるため、これから紹介する手順を行うようにしてください。
1. まずはスマホでTikTokを起動させます
2. 画面右下にある「プロフィール」をタップします
3. 投稿したTikTok動画を選択し「ビデオを保存」をタップします
4. TikTokのメインインターフェイスに移動します
5. 「+」のアイコンを押して、スマホから保存した動画のアップロードを行います
6. TikTokキャプションを追加して再度投稿するだけの手順です
この手順を行えば、TikTok動画を再度投稿できるようになります。解決策として使えますが、TikTok動画の画質が低下してしまう可能性も考えられます。そのため、動画の質を下げたくないのであれば、撮り直すしかなくなってしまいます。投稿する前に問題がないか必ず確認するようにしてください。
投稿前に設定すべきキャプション以外の項目
TikTokキャプションは投稿する動画のエンゲージメント率を高めるための1つの手段でもあります。効果的に運用するためには、キャプション以外にもさまざまな部分で工夫しなくてはいけません。投稿する前に設定すべきキャプション以外の項目を3つ説明したいと思います。
公開範囲
TikTokの動画を投稿するときに公開する範囲を決められます。選べる範囲は「全員に公開」「友達とフォロワーのみに公開」「自分のみ」のなかから選択できます。公開範囲は、一度設定してもあとから変更することができます。TikTokの再生回数を増やし、集客に繋げたいのであれば「全員に公開」に設定することを忘れないようにしておきましょう。
コメント関連
TikTokは、コメントに関して詳細に設定することもできます。コメントできる範囲を「誰でも」「フォロワー」「友達」のなかで選択できるので、公開アカウントを誰でもコメントできる設定にしておきたいのか、非公開アカウントや相互フォローのみなのか、希望に合わせて選択するようにしてください。他にもスパムや問題のあるコメントに対して「スパムフィルター」を設定することもできます。指定したキーワードが入ったコメントを指定して除外することもできるので、さまざまな使い方ができると思います。
カバータイトル
TikTokのカバータイトルは、動画の内容を効果的にアピールするサムネイルのような役割を持っています。動画の内容をわかりやすく伝えるのがポイントになるので、雰囲気を一目で伝えられるようなカバータイトルを設定するようにしてください。プロフィールに来たユーザーが、他に投稿した動画を視聴してくれる可能性も出てきます。カバータイトルはフォントやカラーを統一する方法もあるので試してみてください
まとめ
TikTokキャプションは、文字数を多くするのではなく伝えたい内容を簡潔やキーワードを簡潔にまとめ、ユーザーに伝えられるかどうかで変わってきます。動画の内容をユーザーに伝える目的もありますし、再生回数を伸ばすためにも必要です。基本的にはキャプションで間違えてしまっても、後から修正できなくなってしまうので、しっかりと確認したうえで動画を投稿するようにしてください。