サーチコンソールを入れてはみたものの、開いても何を見ればいいのか分からない。あるいは、入れたほうがいいと聞いたけれど設定が面倒で止まっている。どちらの状態でも、知りたいのは「結局どこを見て、何をすればいいのか」でしょう。
結論から言えば、最初に覚える必要があるのは3つの数字だけです。表示回数、クリック数、平均掲載順位。この3つを週に1回見るだけで、次に直す場所が決まります。残りの機能は必要になったときに開けば間に合います。
この記事では設定の手順は最短で済ませ、数字をどう読んで何を直すかに分量を割きます。クリックする項目名はすべて本文に記載しているので、画面を開きながら読めば迷いません。
この記事でわかること
- サーチコンソールで何がわかるのか(アナリティクスとの違い)
- 登録から使い始めるまでの最短手順
- 毎週5分で見る3つの数字と、月1回で見るもの
- 数字から次の打ち手を決める判断表
- 数字が合わないと感じたときに確認すること
サーチコンソールとは?何がわかるツールか

どんなデータが見られる?
サーチコンソールは、Google検索の結果に自分のサイトがどう表示され、どれだけクリックされたかを確認できる無料ツールです。ユーザーがサイトを訪れる「前」の動きが見えます。
| わかること | 何に使うか |
|---|---|
| どんな検索語で表示されたか | 想定と違う言葉で見つかっていないかを確認する |
| 表示回数・クリック数・平均掲載順位 | 選ばれていないページ、あと一歩のページを特定する |
| ページが検索に登録されているか | 公開したのに検索に出てこない原因を調べる |
| 外部リンクとGoogleからの通知 | 紹介元の把握、ガイドライン違反やハッキングの早期発見 |
Googleアナリティクスとの違いは?
見ている範囲が逆です。サーチコンソールは「サイトに来る前」、Googleアナリティクスは「サイトに来た後」を見るツールです。
検索結果に表示された回数やクリックされた回数はサーチコンソールにしかなく、サイト内の回遊や離脱、問い合わせはアナリティクスの領域です。どちらか一方では判断できないため、両方を入れておくのが基本です。
料金はかかる?誰でも使える?
無料で、Googleアカウントがあれば誰でも使えます。有料プランはありません。
ただし、サイトの所有者であることを証明する手続き(所有権の確認)が必要です。他人のサイトのデータを勝手に見ることはできません。自分のサイトでない場合は、所有者から権限をもらう形になります(後述します)。
[画像1(任意):サーチコンソールとアナリティクスの役割の違いを示す図/alt:サーチコンソールとGoogleアナリティクスの違い]
使い始めるまでの最短手順

登録に必要なものは?
必要なのはGoogleアカウントと、サイトに1行タグを入れられる環境(またはDNS設定を触れる権限)の2つだけです。
流れは、サーチコンソールにログイン→プロパティ(計測対象)の種類を選んでサイトのアドレスを入力→所有権の確認→データが溜まるのを待つ、の4ステップです。詰まりやすいのは2番目と3番目なので、順に見ていきます。
プロパティは「ドメイン」と「URLプレフィックス」どちらを選ぶ?
迷ったら「URL プレフィックス プロパティ」で始めてください。設置できる確認方法が複数あり、手元の環境に合わせて選べるためです。
2つの違いは次のとおりです。
| 種類 | 対象範囲 | 所有権の確認方法 |
|---|---|---|
| URL プレフィックス プロパティ | 入力したアドレスで始まるURLのみ。httpとhttpsは別扱いで、サブドメインも含まれない | 複数の方法から選べる(HTMLタグの設置など) |
| ドメイン プロパティ | すべてのサブドメイン(www、mなど)と複数のプロトコル(http、https、ftp)をまとめて集計 | DNSレコードの確認のみ |
出典:Google「Search Console にウェブサイトのプロパティを追加する」
ドメインプロパティはDNSレコードでしか確認できません。DNSはドメインを管理している会社の管理画面で設定するもので、触り慣れていないと手が止まります。サイト全体をまとめて見たい場合は有力ですが、まず動かすことを優先するならURLプレフィックスのほうが早いです。両方を作っても問題ないため、後から追加もできます。
所有権の確認はどの方法が早い?
サイトのHTMLを触れるならHTMLタグを1行貼る方法が最も早いです。ドメインプロパティを使う場合はDNSレコードの追加になります。
WordPressなら、テーマのヘッダー部分に貼るか、SEO系プラグインの設定欄に入力する箇所が用意されていることが多いです。制作会社に依頼しているサイトなら、「サーチコンソールの所有権確認タグを入れてほしい」と伝えれば数分で終わります。
注意:確認に使ったタグやファイルは、確認が終わった後も消さないでください。削除すると所有権の確認が解除され、データが見られなくなることがあります。サイトのリニューアル時に消えてしまうケースが実際にあります。
データはいつから見られる?
すぐには表示されません。Googleの公式ヘルプでは、収集されたデータは通常2〜3日以内に利用できるようになるとされています。さらに、新しく追加したサイトでは、データが生成されるまで最長で1週間かかることがあると記載されています。
出典:Google「Search Console のデータについて」
つまり、設定した当日に「何も表示されない」のは正常です。1週間ほど置いてから改めて開いてください。過去にさかのぼってデータが入ることはないため、思い立った時点で設定しておくほうが得です。
最初に覚える3つの画面

検索パフォーマンスでは何を見る?
最初に開くのはここです。左メニューの「検索パフォーマンス」から「検索結果」を開くと、表示回数・クリック数・平均CTR・平均掲載順位の4つの数字が出ます。
それぞれの意味は次のとおりです。
| 指標 | 意味 |
|---|---|
| 表示回数 | サイトが検索結果に表示された回数 |
| クリック数 | 検索結果からサイトがクリックされた回数 |
| 平均CTR(クリック率) | クリック数を表示回数で割った値 |
| 平均掲載順位 | 検索結果での掲載順位の平均 |
出典:Google「検索パフォーマンス レポート(検索結果): 概要と基本設定」
画面下部のタブのうち、最初に見るべきは「クエリ」と「ページ」の2つです。クエリはどんな検索語で表示されたか、ページはどのURLが表示されたかを示します。
新しく追加された項目:画面上部のフィルタで検索タイプを切り替えられます。2026年10月時点の選択肢は、ウェブ(テキストベース)、ウェブ(マルチモーダル)、画像、動画、ニュースです。「ウェブ(マルチモーダル)」は2026年9月に追加された区分で、Googleレンズ、Androidの「かこって検索」、画像のアップロードなどからの流入が入ります。この区分にはクエリ(検索語)のデータがありません。
URL検査は何に使う?
個別のページが検索に登録されているかを調べる機能です。画面上部の検索窓にURLを入れると、そのページがGoogleに登録済みかどうかが表示されます。
使うタイミングは2つです。記事を公開・更新したとき(登録されていなければその場でリクエストできます)と、検索しても自分のページが出てこないときです。
後者では切り分けができます。登録されていないならインデックスの問題、登録されているのに出てこないなら内容や競合の問題です。対処がまったく変わります。
ページインデックス登録はどこを見る?
サイト全体で、登録されているページ数と、登録されていないページ数を確認できる画面です。左メニューの「インデックス作成」から「ページ」を開きます。
ここで見るのは「登録されていない理由」の内訳です。理由ごとにページ数が並ぶので、数が多い理由から確認します。
ただし、登録されていないページがあること自体は異常ではありません。サイト内検索の結果ページやタグの一覧ページなどは、登録されなくて問題ないものです。全部を登録させようとする必要はありません。
古い解説記事にご注意ください:サーチコンソールの画面は定期的に変わっており、提供が終了したレポートもあります。たとえばモバイルユーザビリティレポートとモバイルフレンドリーテストは提供が終了しています。「左メニューのモバイルユーザビリティを開く」と書かれている記事は、その時点の情報が古くなっている可能性があります。見つからないメニューがあるときは、名称が変わったか提供が終了したかのどちらかです。
出典:Search Engine Land「Google officially drops Mobile Usability report, Mobile-Friendly Test tool and Mobile-Friendly Test API」
毎週5分で見る数字と、月1回で見る数字

機能を覚えても、見る習慣がなければ意味がありません。ここからは「いつ、どこを、何分見るか」を決めます。決めておかないと、忙しい月に必ず止まります。
週1回はどこを見ればいい?
検索パフォーマンスの「検索結果」で、期間を過去28日間にして、表示回数・クリック数・平均掲載順位の3つを見るだけです。平均CTRは週次では見なくてかまいません。
見る順番も決めておきます。
- 表示回数:先週より増えているか、減っているか。グラフの形だけ見ます
- クリック数:表示回数と同じ方向に動いているか。表示だけ増えてクリックが増えていないなら要注意です
- 平均掲載順位:大きく下がっていないか。1〜2位分の上下は通常の変動です
ここまでで3分です。残りの2分で「ページ」タブを開き、クリック数の多い順に並べて、上位5ページの顔ぶれが変わっていないかを確認します。週次はこれだけです。個別の改善は、この時点では考えません。
週次で数字を細かく追わないでください。検索順位は毎日動きます。前日との比較で一喜一憂すると、必要のない修正を繰り返すことになります。週次で見るのは「方向」だけと決めておくほうが長く続きます。
月1回は何を確認する?
月次では個別のページとクエリに踏み込みます。ここで次の打ち手を決めます。
| 確認する場所 | 見るポイント |
|---|---|
| クエリタブ(表示回数の多い順) | 想定外の検索語で表示されていないか。需要のある言葉が見つかります |
| クエリタブ(順位11〜30位で絞る) | あと一歩で1ページ目に入る候補。優先度が最も高い層です |
| ページタブ(クリックの少ない順) | タイトルや説明文の見直し候補 |
| インデックス作成>ページ | 登録されていないページが急に増えていないか |
| セキュリティと手動による対策 | 通知が来ていないか(問題がなければ何も表示されません) |
月次は30分ほど確保し、直す対象は毎月1〜2ページに絞ります。一度に10ページ直すと、何が効いたのか分からなくなります。
記録は残したほうがいい?
残してください。理由は2つあります。
1つめは、画面上でさかのぼれる期間には限りがあるためです。初期表示は過去3か月分で、期間は変更できますが無期限ではありません。1年前と比べたい数字は、手元に残しておかないと確認できなくなります。
2つめは、何をいつ直したかを残しておかないと効果を判断できないためです。順位が上がったとき、リライトの効果なのか、季節変動なのか、競合が落ちただけなのかを区別できません。
記録するのは「月末時点の表示回数・クリック数の合計」と「その月に直したページのURLと内容を1行」だけで足ります。スプレッドシート1枚で十分です。凝った形式にすると記録そのものが止まります。
[画像2(任意):週次・月次の確認項目を並べた表/alt:サーチコンソールの週次と月次の確認項目]
数字から次の打ち手を決める

ここが本題です。数字を見ること自体に価値はなく、見たあとに何を直すかで差がつきます。次の4つの状態に分けると打ち手が決まります。
| 状態 | 数字の見え方 | 打ち手 |
|---|---|---|
| ①選ばれていない | 順位は高い(1〜10位)のにクリック率が低い | タイトルと説明文を書き換える |
| ②あと一歩 | 表示回数はあるが順位が11〜30位 | 内容を追記・加筆する |
| ③需要がない言葉 | 順位は高いが表示回数そのものが少ない | 狙う検索語を見直す |
| ④急落 | 先月まであった数字が急に落ちた | 原因を切り分ける(修正は後) |
順位は高いのにクリックされないときは?
直すのはタイトルと説明文です。ページの中身ではありません。検索結果の一覧で選ばれていない状態なので、中身を直しても見てもらえません。
確認する順番は次のとおりです。
- 検索語がタイトルに入っているか:表示されている検索語とタイトルの言葉がずれていることがあります
- タイトルが長すぎないか:検索結果で途中で切れていると、何の記事か伝わりません
- 説明文が中身と合っているか:設定していない場合、Googleが本文から自動で抜き出します
- 上位の他サイトと見分けがつくか:同じ言い方が並んでいると、選ぶ理由がありません
この状態は最も早く結果が出ます。すでに上位にいるので、クリック率が上がればそのままアクセスが増えます。記事を1本書くより効率のよい作業です。
表示回数はあるのに順位が低いときは?
内容の追記で動く可能性があります。11〜30位は「もう少しで1ページ目」の位置で、改善の優先度が最も高い層です。
何を追記するかは、対象の検索語で実際にGoogle検索し、上位のページにあって自分のページにない論点を探します。それが足りない情報です。ただし文字数を増やすこと自体が目的ではありません。追記するのは、その検索語で来た人が知りたいはずのことだけです。
表示回数そのものが少ないときは?
狙う言葉を見直す段階です。順位が高いのに表示回数が少ないのは、その言葉がほとんど検索されていないということで、順位をさらに上げても結果は変わりません。クエリタブで想定外の検索語を探し、そちらに寄せて書き直すか、より広い言葉に広げます。
ただし、検索回数が少なくても問い合わせにつながる言葉には価値があります。「○○ 料金」「○○ 依頼」のような検討段階の言葉は、表示回数が小さくても放置しないでください。判断は表示回数だけでなく、その言葉で来た人が何をしたいかで決めます。
急にアクセスが落ちたときは?
先に原因を切り分けてください。慌ててページを直すと、落ちた原因と関係のない修正をしてしまい、戻せなくなります。確認する順番は次のとおりです。
- 通知を確認する:「セキュリティと手動による対策」に通知が来ていればそれが原因です
- インデックスを確認する:URL検査で、落ちたページが登録されたままかを見ます
- 全体か一部かを見る:サイト全体なら技術的な問題、特定ページだけなら内容や競合の問題の可能性があります
- 順位と表示回数のどちらが落ちたかを見る:順位は変わらず表示回数だけ落ちたなら、季節変動の可能性があります
- サイト側の変更を思い出す:リニューアル、URL変更、プラグイン更新をしていないか確認します
とくに見落としやすいのが4番です。季節商材では検索そのものが減る時期があります。順位が落ちていないのに表示回数が減っている場合、サイトの問題ではありません。前年の同じ月と比べると判断しやすくなります。
数字は見られるが、どこから直すべきか判断に迷う場合
データから改善の優先順位を決める作業は、慣れるまで時間がかかります。WEB集客カレッジを運営する株式会社MainCでは、Web集客のご相談を承っています。
お問い合わせはこちら
公開した記事が検索に出てこないときは

検索に出てこない理由は?
まず「登録されていない」のか「登録されているが順位が低い」のかを切り分けます。URL検査にそのページのURLを入れれば分かります。登録されていない場合、考えられる理由は次のとおりです。
| 理由 | 対処 |
|---|---|
| 公開したばかりで見つけられていない | 数日待つ(急ぐなら登録をリクエスト) |
| 検索結果に出さない設定になっている | WordPressの「検索エンジンでの表示」設定やnoindexの指定を確認 |
| 似た内容のページが他にある | どちらかに統一するか、内容を分ける |
| どこからもリンクされていない | 関連記事や一覧ページからリンクする |
サイト名で検索して自サイトが出るなら、サイト全体ではなくそのページ固有の問題です。
インデックス登録はリクエストすべき?
公開・更新した直後にリクエストするのは有効です。ただし制約が3つあります。
- 登録されるとは限りません。公式ヘルプにも「リクエストを送信しても、ページが Google インデックスに表示されるとは限りません」と記載されています
- 1日あたりの送信上限があります。上限の存在は公式に明記されていますが、具体的な数値は公表されていません
- ライブテストで登録不可と判断された場合はリクエストできません。先に設定側を直す必要があります
出典:Google「URL 検査ツール」
同じURLを何度もリクエストしても状況は変わりません。繰り返す前に、noindexの指定やrobots.txtの記述を確認してください。
サイトマップは必要?
規模が小さいサイトでは必須ではありませんが、送っておいて損はありません。サイトマップは、サイト内にどんなページがあるかをまとめたファイルで、Googleにページの存在を伝えます。ページ数が多いサイト、公開したばかりで外部リンクがないサイト、トップページから辿りにくいページがあるサイトでは、とくに効果が期待できます。
WordPressならSEO系プラグインが自動生成します。生成されたURLを「インデックス作成」の「サイトマップ」から送信すれば終わりです。一度送れば以降は自動で読み取られるため、記事を公開するたびに送り直す必要はありません。
数字が合わない・おかしいと感じたときに確認すること

アナリティクスの数字と違うのはなぜ?
数えているものが違うためです。サーチコンソールは検索結果での「表示」と「クリック」、アナリティクスはサイト内での「訪問」を数えています。同じ数字になることはありません。公式ヘルプでは、他ツールと数値が異なる理由として次の点が挙げられています。
- サーチコンソールは通常、サイトのURLの一部のみを対象としており、他のツールとは対象範囲が異なる場合がある
- サーチコンソールでは、重複アクセスやロボットのアクセスを除外する処理が行われている
- アナリティクスなどは、JavaScriptを有効にしているユーザーのトラフィックのみを計測する場合がある
- プライバシー保護のため、実行回数が少ないクエリなどが検索パフォーマンスレポートに表示されないことがある
- 集計のタイムゾーンが異なる(検索パフォーマンスレポートはカリフォルニア州の現地時間で日ごとに集計される)
出典:Google「Search Console のデータについて」
とくに見落としやすいのがタイムゾーンです。日本時間とは日付の区切りが違うため、1日単位で2つのツールを突き合わせても一致しません。比較するなら週単位か月単位にしてください。
画面の合計とエクスポートした数字が合わないのはなぜ?
表示される行数に上限があるためです。公式ヘルプには、表は1,000行までしか表示されないため、グラフの合計と表の合計が一致しない場合があると記載されています。また、ダウンロードしたレポートでは、画面上で「〜」や「-」と表示されていた項目が「0」になります。エクスポートした数字をそのまま足し上げると、実際より少なくなることがあります。
あわせて、最新の数日分は暫定値で、後から変動します。グラフ上では点線で表示されます。直近2〜3日の数字で判断しないでください。「昨日急に落ちた」と見えても、翌日には戻っていることがあります。
AIによる概要の影響は分かる?
部分的に分かるようになりました。2026年6月に生成AIパフォーマンスレポートが発表され、同年8月31日に全世界へ展開されています。検索パフォーマンスレポートの下に展開できるタブとして表示されます。
ただし、確認できるのは表示回数・ページ・国・デバイス・日付で、クリック数とクエリのデータは含まれません。どの検索語でAIの回答に引用されたかは分かりません。サイトのデータ量が少ない場合は表示されないこともあります。
仕組みと計測の進め方は、AI Overview計測方法|無料でやる手順とAIによる概要とはで解説しています。
制作会社・代理店とデータを共有するときの設定

権限はどうやって付与する?
所有者だけが追加できます。「設定」から「ユーザーと権限」を開き、「ユーザーを追加」でGoogleアカウントのメールアドレスを入力し、権限レベルを選んで保存します。
注意点は2つです。メールグループは追加できず、個人のGoogleアカウントが必要なこと。そして「ユーザーと権限」は所有者にしか表示されないため、メニューに見当たらない場合は自分が所有者でない可能性があります。
どの権限を渡すべき?
外部に渡すなら「フルユーザー」が基本です。所有者権限は渡さないでください。
権限の種類は次の4つです。
| 権限 | できること | できないこと |
|---|---|---|
| 所有者 確認済み/委任された | 完全な管理。ユーザーの追加・削除、設定の変更、すべてのデータとツールの利用 | - |
| フルユーザー | すべてのレポートの表示、URL検査、サイトマップの送信、リンクの否認、再審査リクエストなど | 所有者やユーザーの追加・削除、アドレス変更の実行 |
| 制限付きユーザー | ほとんどのレポートの表示、URL検査(取得のみ) | サイトマップの送信、リンクの否認、再審査リクエストなど |
| 協力者 | 協力の種類ごとに決められた作業のみ | データを直接開くこと |
出典:Google「Search Console でユーザー、所有者、権限を管理する」
見てもらうだけなら制限付きユーザーで足りますが、サイトマップの送信や再審査リクエストができません。SEOの作業を任せるならフルユーザー、月次レポートの作成だけを依頼するなら制限付きユーザーという切り分けが実務的です。
契約が終わったら何をする?
権限の削除だけでは終わらないケースがあります。ここは実務で見落とされやすい部分です。
手順は次のとおりです。
- 「設定」から「ユーザーと権限」を開く
- 対象ユーザーのメニューから「権限の削除」を選ぶ(変更はすぐに反映されます)
- 相手が確認済み所有者だった場合は、残っている所有権トークンを確認し、削除する
出典:Google「Search Console でユーザー、所有者、権限を管理する」
3番目が重要です。公式ヘルプには、トークンが残っていると、元の所有者は再確認によってアクセスを回復できると記載されています。権限を削除しただけでは、サイトに残ったタグやDNSレコードから再びアクセスできる状態になり得ます。
制作会社を変更したときは、権限の削除とあわせて、サイト側に残っている所有権確認用のタグやファイル、DNSレコードを確認してください。自社で使っているタグを誤って消さないよう、どのタグが誰のものかを確認してから作業します。
[画像3(任意):権限の種類と渡す相手の対応表/alt:サーチコンソールの権限の種類]
サーチコンソールの使い方に関するよくある質問

Q1. サーチコンソールは無料ですか?誰でも使えますか?
A. 無料で、有料プランはありません。Googleアカウントがあれば使えますが、サイトの所有権を確認する手続きが必要です。自分のサイトでない場合は、所有者から権限を付与してもらいます。
Q2. Googleアナリティクスだけでは足りませんか?
A. 足りません。アナリティクスはサイトに来た後の行動を見るツールで、どんな検索語で何回表示されクリックされたかは分かりません。検索からの集客を改善するなら両方を入れてください。
Q3. 設定してからデータが見られるまでどれくらいかかりますか?
A. 公式ヘルプでは、通常2〜3日以内に利用できるようになるとされています。新しく追加したサイトでは最長1週間かかることがあります。設定した当日に何も表示されないのは正常です。
Q4. 記事を公開したらすぐにインデックス登録をリクエストすべきですか?
A. 公開直後のリクエストは有効です。ただし登録されるとは限らず、1日あたりの送信上限も設定されています(数値は非公表)。登録されないときは、繰り返すより先にnoindexの指定などを確認してください。
Q5. アナリティクスと数字が合わないのはなぜですか?
A. 数えているものが違うためです。加えて集計のタイムゾーンが異なる(カリフォルニア州の現地時間で集計)、重複アクセスやロボットのアクセスが除外される、表の表示が1,000行までのためグラフの合計と一致しないことがある、といった要因があります。1日単位で突き合わせず、週単位か月単位で比較してください。
Q6. 制作会社に権限を渡しても大丈夫ですか?
A. 「フルユーザー」で渡すのが基本です。所有者権限は渡さないでください。契約終了時は権限を削除し、相手が確認済み所有者だった場合は、サイトに残っている所有権確認用のトークン(タグやDNSレコード)まで削除してください。残っていると、再確認によってアクセスを回復できる状態が続きます。
まとめ|設定より、見る数字を決めるほうが大事

サーチコンソールは機能が多いツールですが、最初に必要なのは3つの数字と、見る頻度を決めることだけです。要点を整理します。
- 覚える画面は3つ:検索パフォーマンス、URL検査、インデックス作成>ページ
- 週1回5分:表示回数・クリック数・平均掲載順位の方向だけを見る
- 月1回30分:クエリとページに踏み込み、直す対象を1〜2ページに絞る
- 打ち手は状態で決まる:順位が高くクリックされないならタイトル、11〜30位なら内容の追記、表示回数が少ないなら狙う言葉の見直し、急落なら原因の切り分けが先
- 数字が合わないのは正常:アナリティクスとは数えているものもタイムゾーンも違う
- 権限を外すときはトークンまで:削除だけではアクセスが回復される可能性がある
設定は1日で終わりますが、数字を見る習慣は設計しないと続きません。まずは「毎週月曜の朝に5分」のように、曜日と時間を決めてカレンダーに入れてください。
