病院のホームページ制作|要件の決め方と比較の軸

院長から「ホームページが古いから作り直せ」と言われた。制作会社3社から見積もりを取ったが、金額も内容もバラバラで比べられない。稟議を通すための説明も自分で用意しなければならない。

この状態で制作会社を探しても、話は前に進みません。比べられないのは会社のせいではなく、こちらから渡す要件が決まっていないからです。この記事では、必要なページの洗い出し方、医療広告ガイドラインで書けないこと、高齢の患者と家族が使えるための配慮、採用ページの扱い、見積もりを揃える方法を順に解説します。

この記事でわかること

  • 病院のサイトがクリニックのサイトと違う理由
  • 必要なページの洗い出し方(一覧表つき)
  • 医療広告ガイドラインで書けないこと
  • 高齢の患者と家族が使えるための配慮
  • 採用ページの扱いと、見積もりを揃える方法

病院のホームページ制作は、クリニックのサイトづくりとは別物

結論から書きます。制作会社を選ぶ前に、何を載せるかを決めるほうが先です。そして病院の場合、その決め方がクリニックとは違います。

見る人が患者だけではない

クリニックのサイトを見るのは、ほぼ「受診を考えている人」です。病院は違います。

サイトを見る人その人が探している情報
受診を考えている人診療時間、休診日、担当医の曜日、初診の持ち物、予約の要否
付き添いの家族アクセス、駐車場、面会のルール、入院の手続き、相談窓口
紹介元の医療機関紹介の手順、地域医療連携室の連絡先、受け入れ可能な疾患
就職を考えている人募集職種、勤務体制、教育体制、応募の方法
実習生・研修医受け入れプログラム、見学の申し込み

5種類の人が、それぞれ別の情報を探しています。トップページで5つの入口を用意しなければ、どの人も目的の情報にたどり着けません。「医療機関のホームページ制作」をまとめた記事の多くは歯科医院・美容クリニックと病院を混ぜて扱っているため、この論点が抜け落ちています。

[任意の画像枠]病院のサイトを見る5種類の人と、それぞれが探す情報の図
※画像がなくても記事として成立します

診療科の数と、更新する人の問題

診療科が20科あれば、扱う疾患も担当医も外来の曜日も20通りあります。この「診療科をどう数えるか」が、後述する見積もりのばらつきの最大の原因です。

もう1つ、病院にWeb専任の担当者がいることは多くありません。更新するのは事務局・総務課・医事課の職員で、多くは兼任です。「作ったあとに誰が触るのか」を決めずに発注すると、公開直後から情報が古くなっていきます。

最初に決めるのは「誰のどの行動を増やすのか」

要件を決める最初の一歩は、デザインの話ではありません。増やしたい行動を1つに絞ることです。

増やしたい行動を1つに絞る

  • 外来の受診/診療科から探せる入口、診療時間、休診日
  • 救急での選択/受け入れ時間、連絡先、対応できる領域
  • 健診・人間ドック/コース内容、空き状況、申し込み窓口
  • 職員の応募/募集職種の一覧、応募フォーム
  • 医療機関からの紹介/地域医療連携室への導線

5つすべてを同じ重さでトップページに置くと、どれも目立たなくなります。1つを最優先に決めて、残りは2階層目に下げる。この判断を先にすると打ち合わせが短くなります。

院内で合意を取る順番

担当者が1人で決めても院内では通りません。次の順で確認すると話が進みます。

  • 院長・理事長:今いちばん増やしたいのは何か
  • 看護部長:採用でホームページに求めるものは何か
  • 医事課・外来の受付:患者から電話で聞かれることが多い質問
  • 地域医療連携室:紹介元から問い合わせが多いこと

とくに3つめは重要です。受付に繰り返し聞かれている質問は、サイトに書かれていない情報です。ここを埋めるだけで、サイトの実用性と受付の負担が同時に改善します。

どの地域から患者が来ているかの把握も判断材料になります(商圏分析のやり方)。

病院のホームページに置くページを洗い出す

ここが院内会議でいちばん使える部分です。必要なページを先に洗い出しておけば、制作会社に渡す資料がそのまま完成します。

外来を受ける人がいちばん見る情報

病院のサイトで実際によく見られるのは、理念やあいさつのページではありません。受診するために必要な実務情報です。

  • 診療時間と受付時間(この2つは違うので、両方書く)
  • 休診日と年末年始・連休の対応
  • 担当医表(曜日ごと・診療科ごと)
  • 初診の流れと持ち物(保険証、紹介状、お薬手帳)、予約の要否
  • アクセス、駐車場の台数と料金の有無、送迎バス
  • 面会・付き添いのルール

ここを最優先にする理由
上の情報はすべて「来院する直前にスマートフォンで確認される情報」です。見つからなければ患者は電話をかけます。つまりここが整っていないサイトは、受付の電話を増やしています。

診療科ごとのページをどこまで作るか

段階載せる内容向いている場合
最小診療科名、外来の曜日、担当医名科の数が多く、まず全科を揃えたい
標準上記+扱う主な疾患、科としての方針多くの病院がここに落ち着く
重点上記+検査や治療の流れ、設備、実績の件数強みを出したい科だけ

全科を「重点」で作る必要はありません。力を入れる科を2〜3科だけ決め、残りは標準にする。この区分を先に決めると見積もりの比較もしやすくなります。

地域の医療機関向けのページ

これは病院にあって、クリニックにはない要件です。病院のサイトには、紹介元の医療機関からのアクセスがあります。

  • 紹介の手順(予約が必要か、どこに連絡するか)と、地域医療連携室の直通の連絡先・受付時間
  • 紹介状・診療情報提供書の様式(ダウンロードできるようにする)
  • 受け入れている疾患・検査の範囲、返書(逆紹介)の流れ

ここを探しているのは医療者です。患者向けページの中に混ぜず、独立した入口を作るほうが使われます。

そのまま使えるページ一覧表

「要」「不要」を院内で埋めてから見積もりを依頼すると、各社が同じ条件で金額を出せます。

区分ページ要/不要担当
外来診療時間・休診日/担当医表/初診の流れ・持ち物/予約について
診療科診療科の一覧/各診療科のページ(◯科分)
来院アクセス・駐車場/面会・付き添いのルール/院内の案内
入院入院の手続き・持ち物/相談窓口
健診コース案内/申し込み
地域連携紹介の手順・連絡先/様式のダウンロード
採用募集職種の一覧/職種別のページ
病院案内ごあいさつ・理念/医師・スタッフ紹介/施設基準の掲示
更新するものお知らせ/休診・代診のお知らせ

医療広告ガイドラインで書けないこと

ここが病院のホームページ制作で最も注意が必要な部分です。一般の企業サイトで当たり前に使われている表現が、医療機関のサイトでは使えません。

ホームページも規制の対象になっている

医療機関のホームページは広告として規制の対象です。厚生労働省の指針には、次のように書かれています。

「平成29年の通常国会で成立した医療法等の一部を改正する法律(平成29年法律第57号)により医療機関のウェブサイト等についても、他の広告媒体と同様に規制の対象とし、虚偽又は誇大等の表示を禁止し、是正命令や罰則等の対象とすることとした。」
出典:厚生労働省「医業若しくは歯科医業又は病院若しくは診療所に関する広告等に関する指針(医療広告等ガイドライン)」令和8年3月30日最終改正

現在の正式名称は「医療広告等ガイドライン」で、「等」が入ります。令和6年版は「等」がありませんでした。他のサイトの情報を参照するときは、どの版を見ているか確認してください。

禁止されている8つの類型

  1. 虚偽広告(行っていない治療や検査の掲載)
  2. 比較優良広告(「地域No.1」「県内最多」など他院との比較)
  3. 誇大広告(効果を実際より大きく見せる表現)
  4. 公序良俗に反する内容
  5. 広告可能事項以外の広告
  6. 患者等の主観に基づく体験談(「患者さまの声」のページ)
  7. 誤認させるおそれがある治療等の前又は後の写真等(説明のないビフォーアフター写真)
  8. その他(品位を損ねる内容等)

太字の3つが、実際につまずきやすい部分です。

患者さんの声は載せられない

一般の企業サイトでは、お客様の声は定番の手法です。医療機関では使えません。

「これは、患者等の体験談の記述内容が、広告が可能な範囲であっても、広告は認められない。」
出典:同指針

「内容に気をつけて書けば載せられる」のではありません。内容が広告可能な範囲であっても、体験談という形では認められないと書かれています。

治療前後の写真には条件がある

「いわゆるビフォーアフター写真等を意味するものであるが、個々の患者の状態等により当然に治療等の結果は異なるものであることを踏まえ、誤認させるおそれがある写真等については医療広告としては認められない。」
「また、術前又は術後の写真に通常必要とされる治療内容、費用等に関する事項や、治療等の主なリスク、副作用等に関する事項等の詳細な説明を付した場合についてはこれに当たらない。」
出典:同指針

つまり説明を付ければ認められる余地はあります。ただし指針は、その説明をどこに置くかまで指定しています。

これはデザインの指示でもあります
指針には、「リンクを張った先のページへ掲載したり、利点や長所に関する情報と比べて極端に小さな文字で掲載したりといった形式を採用してはならない。」と書かれています。つまりそのままデザイン要件になります。写真の掲載を依頼するときは制作会社に伝えてください。なお病院でビフォーアフター写真を使う場面は限られます。迷う場合は使わない判断が安全です。

「地域No.1」は事実でも書けない

「例えば、「日本一」、「№1」、「最高」等の最上級の表現その他優秀性について著しく誤認を与える表現は、客観的な事実であったとしても、禁止される表現に該当する。」
出典:同指針

「客観的な事実であったとしても」という部分が重要です。実際に件数が地域で最も多かったとしても使えません。

では何で伝えるか
体験談も最上級表現も使えないとなると、何で信頼を伝えるのかという話になります。方向性は「評価」ではなく「事実」です。検査や手術の件数、届け出ている施設基準、学会の認定施設であること、医師の経歴・専門医資格、導入している医療機器の名称。
ただし広告可能事項の範囲に収まるかは個別の判断です。掲載前に所轄の保健所または都道府県の医療法担当窓口にご確認ください。

口コミサイトはどう扱われるか

「個人が運営するウェブサイト、SNS の個人のページ及び第三者が運営するいわゆる口コミサイト等への体験談の掲載については、医療機関が広告料等の費用負担等の便宜を図って掲載を依頼しているなどによる誘引性が認められない場合は、広告に該当しない。」
出典:同指針

分かれ目は「誘引性」です。患者に見返りを渡して口コミを依頼する行為は、この問題に加えてGoogleのポリシーにも触れる可能性があります。

この章全体について
本記事では指針の原文を引用していますが、個別の表現が認められるかどうかの判断はしていません。指針は改正され、解釈も自治体の運用によって異なります。掲載内容の最終確認は、所轄の保健所または都道府県の医療法担当窓口にお願いします。なお自由診療の費用やリスクを掲載する場合は「限定解除」の要件がありますが、本記事では要件の中身を記載していません(原文の該当部分を確認できていないためです)。

高齢の患者と付き添いの家族が使えるか

ここは、病院のホームページ制作をまとめた記事でほとんど触れられていない論点です。しかし病院の患者層を考えると、実務上もっとも効く部分かもしれません。

法律上どこまで求められているのか

調べた結果を正直に書きます。民間の病院のホームページについて「ウェブアクセシビリティ対応が義務」と明記した公的資料は、確認できませんでした。確認できたのは次の3つです。

1つめ。改正障害者差別解消法によって事業者に義務化されたのは「合理的配慮の提供」です。内閣府のリーフレットには「令和 6 年 4 月 1 日から事業者も義務」とあり、「事業者」は「商業その他の事業を行う企業や団体、店舗」で「目的の営利・非営利、個人・法人の別を問わず」、対象分野として「教育、医療、福祉、公共交通等」が挙げられています。

2つめ。同じリーフレットに「不特定多数の障害者を対象として行う事前改善措置のことを「環境の整備」といいます」とあり、「(「環境の整備」は努力義務)」と明記されています。

3つめ。総務省のリーフレットは「ウェブアクセシビリティは、環境の整備として位置づけられ」としつつ、「ウェブアクセシビリティ対応は公的機関の責務です」としています。総務省の「みんなの公共サイト運用ガイドライン」も対象を「国及び地方公共団体等の公的機関」としています。

ここまでをまとめると
公立病院は公的機関として対象になります。民間病院については、上記の資料からは「義務」とまでは読み取れませんでした。判断に関わる場合は、厚生労働省が医療分野について出している「対応指針」をご確認ください。
そのうえで、病院の場合は「義務だからやる」ではなく「患者層を考えると必要だからやる」話です。来院する人の多くが高齢者で、付き添うのは家族です。文字が小さくて読めないサイトは、法律の前に実用になりません。

日本の規格はJIS X 8341-3:2016

日本の規格はJIS X 8341-3:2016(正式名称は「高齢者・障害者等配慮設計指針−情報通信における機器,ソフトウェア及びサービス−第3部:ウェブコンテンツ」)で、適合レベルはA、AA、AAAの3段階です。制作会社とは「どのレベルを目指すか」という話になりますが、最初から最上位を目指す必要はありません。何ができるようになるかを説明してもらい、予算と相談して決める形が現実的です。

病院サイトで実際に効くこと

やること病院で効く理由
重要な情報をPDFだけに置かないいちばん多い問題です。休診のお知らせや担当医表がPDFだけだと、スマートフォンでは拡大しないと読めません
文字サイズと行間に余裕を持たせる高齢の患者と家族が読みます
文字色と背景のコントラストを確保する薄いグレーの文字は読めません
電話番号をタップで発信できるようにする番号が画像になっていると発信できません
画像の中に文字を入れない拡大すると崩れ、読み上げもされません
ふりがな・やさしい日本語・多言語地域の患者層によって判断します

最初にやるなら1つめです。休診情報と担当医表がPDFだけになっていないか確認し、HTMLのページとしても用意する。費用も手間もかかりません。

採用のページは同じサイトに入れるか、分けるか

採用の検索は制作の検索と同じ規模

「病院 ホームページ制作」の月間検索数は812、これに対して「病院 採用ホームページ制作」系の検索は合計372あります。メインのキーワードの半分近い規模です。つまりホームページ制作を検討している病院の相当数が、採用のことも同時に考えています。

1サイトに入れる場合/分ける場合の判断軸

どちらが正しいとは言えません。病院の規模と体制で変わります。

判断軸1サイトに入れる分ける
更新する部署事務局がまとめて更新する看護部が自分で更新したい(権限を分けられる)
更新の頻度募集が年に数回通年で募集し、頻繁に出し入れする
予算の取り方1つの予算でまとめたい採用の予算を別に取れる

いちばん効くのは1つめです。看護部が自分で更新したいなら、分けたほうが運用が回ります。なお分ける場合も、本サイトのトップページから採用への入口は必ず残してください。病院名で検索して本サイトに来る求職者がいます。

看護師が実際に見る情報

「やりがい」や「チーム医療」といった言葉を並べても、応募の判断材料にはなりません。医療職が見るのは働き方の具体です。

  • 勤務体制(二交代か三交代か、夜勤の回数)
  • 教育体制(新卒の研修期間、プリセプターの有無、中途のフォロー)
  • 配属(希望は出せるか)/休みの取り方(有給の取得実績)
  • 子育てとの両立(院内保育、時短勤務、産休からの復帰実績)/寮・住宅手当の有無

これらは制作会社が用意できません。看護部と事務局で先に揃え、原稿を誰が書くのかもあわせて決めてください。

スマートフォンで見たときに成立しているか

「スマホ対応しましょう」という話ではありません。病院のサイトには、スマートフォンで必ず崩れる要素があります。担当医表です。

担当医表が崩れる

横に曜日、縦に診療科が並ぶ大きな表を、スマートフォンの画面幅でどう見せるか。方法はいくつかあります。

  • 横にスクロールできるようにする
  • 診療科を選ぶと、その科だけの曜日が出る形にする
  • 曜日を選ぶと、その日の担当医が出る形にする

どの方法にするかは、見積もりを依頼する前に確認してください。「レスポンシブ対応込み」と書かれていても、担当医表の処理まで含まれていないことがあります。

Googleの情報とずれていないか

病院名で検索すると、検索結果の横に診療時間・電話番号・地図が表示されます。Googleビジネスプロフィールの情報です。こことサイトの情報が食い違っていると、患者は混乱します。診療時間を変更した場合は、こちら側も更新が必要です。仕組みはGoogleビジネスプロフィールとは何か、管理画面の場所はオーナー確認と管理画面の使い方をご覧ください。制作の観点から必要なのは「情報を一致させること」だけです。

制作会社の見積もりを比較できる形に揃える

見積もりがバラバラになる4つの理由

3社から見積もりを取って金額が3倍違う、ということは実際に起きます。原因は会社の良し悪しではなく、前提が違うことです。

理由具体的に何が違うか
ページ数の数え方最大の原因です。診療科20科を「1ページ」と数える会社と「20ページ」と数える会社があります。同じ病院の見積もりでも、ここで何倍も変わります
原稿と写真を誰が用意するか病院が全部用意する前提か、取材と撮影が含まれるか
自分で更新できる範囲お知らせだけか、担当医表も触れるのか
保守の中身サーバー管理だけか、不具合対応や更新代行も含むか

同じ条件に揃えるための確認項目

各社に同じ文面で聞けば、見積もりは比較できる形になります。

確認項目聞き方の例
ページ数の定義「診療科◯科分は、何ページとして計上されていますか」
原稿と撮影の範囲「原稿はどちらが書きますか。写真撮影は何日分・何カット含まれますか」
更新できる範囲「公開後、病院側で更新できるのはどのページですか」
担当医表の仕様「担当医表はスマートフォンでどのように表示されますか」
アクセシビリティ「JIS X 8341-3:2016 のどのレベルを想定していますか」
ガイドラインの確認「医療広告ガイドラインの確認は、どちらが行いますか」
保守と追加の費用「保守に含まれるものと別途費用になるもの、ページを1つ追加する場合の費用を分けて教えてください」

とくに6つめは重要です。ガイドラインの確認を「病院側でお願いします」とする会社と「こちらで確認します」とする会社があります。前提が違えば金額も違います。

「医療機関の実績あり」の中身を聞く

制作会社のサイトには「医療機関の実績多数」とよく書かれています。中身を確認してください。

  • 病院の実績か、クリニック・歯科・美容クリニックの実績か(求められる設計がかなり違います)
  • 診療科が多い病院で情報整理をどう設計したか/担当医表をどう実装してきたか
  • 医療広告ガイドラインの確認を、社内の誰が行っているか

歯科と美容クリニックの実績が中心の会社は、デザインには強くても、20科ある病院の情報整理には慣れていない可能性があります。

要件の整理や、制作会社の選定でお困りの場合
必要なページの洗い出しや、見積もりを比較できる形に揃える作業は、院内だけで進めると時間がかかります。
WEB集客カレッジを運営する株式会社MainCでは、Web集客に関するご相談を承っています。要件の整理の段階から、第三者の立場でご相談いただけます。
お問い合わせはこちら

公開後に誰が何を更新するのかを決めてから発注する

発注前に決めておくべきことがもう1つあります。公開後の更新です。

更新するもの頻度止まると起きること
休診・代診のお知らせ毎週患者が来院して初めて知る。受付の電話が増える
担当医表毎月医師の異動に追いつかず、実態と合わなくなる
お知らせ・院内の取り組み月1〜2回更新が止まった病院に見える
採用情報募集のたび募集のタイミングを逃す

「制作費は通ったが、更新の人手が確保されていない」という状態が、病院でいちばん起きやすい失敗です。作ることは1回ですが、更新は毎週続きます。

全部を自分で更新できる必要はありません。休診・代診のお知らせだけは、事務局が即日で出せる状態にしてください。診療科のページの変更やページの追加は年に数回なので、依頼する形でも回ります。この線引きを先に決めて、見積もりの「更新できる範囲」の確認に反映させてください。

病院のホームページ制作に関するよくある質問

Q1. ホームページを作れば患者さんは増えますか?

A. 作ったから増えるとは言えません。ホームページは、すでに受診を検討している人が情報を確認する場所として機能します。「病院を知ってもらう」役割と「受診を決める材料を渡す」役割は別です。後者は得意分野ですが、前者は検索対策や地域での認知の話になります。

Q2. ウェブアクセシビリティ対応は必須ですか?

A. 民間病院について「義務」と明記した公的資料は、当編集部では確認できませんでした。確認できたのは、事業者に義務化されたのが「合理的配慮の提供」であること、ウェブアクセシビリティは「環境の整備」で環境の整備は努力義務とされていること、総務省のガイドラインの対象が公的機関であることの3点です。公立病院は対象になります。義務かどうかとは別に、患者層を考えると実務上必要な部分です。

Q3. 既存サイトのリニューアルで気をつけることは?

A. URLが変わるページの扱いです。新しいURLへの転送(リダイレクト)を設定しないと、検索結果や他サイトのリンクから来た人がエラーページに着きます。病院の場合、紹介元の医療機関が院内のページをブックマークしていることがあります。URLの変更一覧と転送の設定が見積もりに含まれているか確認してください。

Q4. 動物病院のホームページも同じですか?

A. 違います。本記事では扱っていません。動物病院の広告は医療法ではなく、獣医療に関する法令の枠組みで規制されます。本記事で引用した医療広告等ガイドラインは、人の医療機関を対象としたものです。

まとめ|制作会社を選ぶ前に、要件を書き出す

  • 病院のサイトを見るのは患者だけではない。家族、紹介元の医療機関、求職者、実習生の5種類に入口を用意する
  • 増やしたい行動を1つに絞り、必要なページを一覧表にしてから見積もりを依頼する
  • 医療広告ガイドラインで患者さんの声は使えない。内容が広告可能な範囲であっても、体験談という形では認められないと書かれている。「地域No.1」も客観的な事実であっても使えない。信頼は件数・施設基準・認定・経歴という事実で伝える
  • 休診情報と担当医表がPDFだけになっていないか確認する。費用も手間もかからない部分
  • 採用を分けるかは「看護部が自分で更新したいか」で判断する
  • 見積もりがバラバラな最大の原因は、診療科のページ数の数え方
  • 毎週更新するものだけは、必ず自分で触れる状態にして発注する

今日やることを1つ決めるなら、自院のサイトで休診情報と担当医表がどこにあるか、スマートフォンで探してみることです。見つからなければ、それが最初に直す場所です。

CONTACT

資料ダウンロード

資料ダウンロード

資料ダウンロードはこちら

お問い合わせ

お問い合わせ

お問い合わせはこちら