この記事は文例集です。理論の説明は最小限にして、ビフォーアフターの文例を12組載せています。
AIO対策で直すのは「何を書くか」ではなく「どう置くか」です。情報を減らす必要も、新しい記事を書く必要もありません。既存ページの見出しと文章の順序を変えるだけです。
考え方から知りたい方はAIO対策とは?店舗が今すぐやるべき5施策、文章の型を体系的に知りたい方はAI Overview対策|引用される5つの型をご覧ください。この記事はその実践編です。
AIO対策の具体例を見る前に

直すのは「何を書くか」ではなく「どう置くか」
AI Overviewは、ページの中から回答に使える2〜3文を抜き出して使います。
つまり、情報が豊富でも、答えが長い文章の中に埋もれていれば抜き出せません。逆に、情報量が中程度でも答えが整理されていれば抜き出されます。
ここから導ける作業は2つだけです。見出しを問いの形にすること。その直下1文で答えを言い切ること。以下の12組は、すべてこの2点の実装例です。
この記事の使い方
自社サイトを開きながら読んでください。各例の「なぜ効くか」を読んだうえで、自社の該当箇所を同じ形に直します。
対象はアクセスの多い上位5ページに絞って構いません。1ページ15分、合計1時間半です。
見出しの書き換え例(4組)

例①:料金ページ
ビフォー:料金について
アフター:施術1回あたりの料金はいくらですか?なぜ効くか:AIは見出しを手がかりに文章を区切ります。「料金について」では何を答えた部分か特定できませんが、疑問文なら「この問いへの答えはここ」と判定できます。
例②:アクセスページ
ビフォー:アクセス
アフター:最寄り駅から何分で着きますか?なぜ効くか:「アクセス」は住所・地図・交通手段など複数の要素を含む総称です。疑問文にすることで、答えるべき内容が1つに絞られます。
例③:サービス紹介ページ
ビフォー:当店の特徴
アフター:他店と比べて何が違うのですか?なぜ効くか:「特徴」は書き手の視点の言葉です。ユーザーが実際に検索するのは「〇〇 違い」「〇〇 比較」であり、その言葉に近づけると一致しやすくなります。
例④:会社概要ページ
ビフォー:会社概要
アフター:どんな会社が運営しているのですか?なぜ効くか:運営者情報は引用の判断材料になります。疑問文にしておくと、「〇〇はどんな会社?」という質問の回答候補になります。
書き換える言葉の探し方:Google検索結果に出る「他の人はこちらも質問」をそのまま使うのが確実です。ユーザーが実際に打ち込んでいる言葉だからです。自社の主要キーワードで検索して、出てきた質問をメモしてください。
このとき、自分が「こう聞かれるはず」と思う言葉ではなく、実際に表示された言葉を使ってください。書き手の想定とユーザーの検索語は、しばしばずれています。
本文の書き換え例(3組)

例⑤:結論を前に出す
ビフォー:
料金について。当店では地域のお客様に長く通っていただけるよう、価格設定にはこだわってきました。近隣の相場も参考にしながら、無理のない範囲で継続していただけることを第一に考え、スタッフ一同で検討を重ねております。そうした経緯を経て、現在の料金は初回5,500円、2回目以降7,700円としております。
アフター:
施術1回あたりの料金はいくらですか?
初回は5,500円、2回目以降は7,700円です。地域の相場より約1割低い水準に設定しています。継続して通っていただくことを前提にした価格設計で、近隣の同業と比較したうえで決めています。なぜ効くか:ビフォーは金額が4文目にあり、抜き出す範囲を特定できません。アフターは1文目に答えがあります。文章量は減らしていません。順序を変えただけです。
例⑥:曖昧表現を数値化する
ビフォー:
最近は多くの方にご利用いただいており、かなり効果を実感されています。
アフター:
2026年8月時点で、月間の来院数は約320件です。3回以上継続された方の再来率は72%でした。なぜ効くか:「多くの」「かなり」はどのサイトにも書ける表現で、引用しても情報価値がありません。日付と実数に置き換えると、そのサイトにしかない情報になります。
重要な注意:数字を作ることはできません。手元に根拠のある数値がない場合は、無理に書かず、代わりに事例や判断基準といった別の一次情報で埋めてください。実在しない数字を書くことは、AIO対策以前に信頼性と法令の問題になります。
例⑦:1見出し1トピックに分割する
ビフォー:
ご利用の流れと料金・アクセスについて(H2ひとつに3つの話題)
アフター:
・初回はどんな流れで進みますか?(H3)
・料金はいくらですか?(H3)
・最寄り駅から何分かかりますか?(H3)なぜ効くか:複数の話題が混ざったかたまりは「何の答えか」を判定できず、どの質問でも選ばれません。3つに分けるだけで、対応できる質問が1つから3つに増えます。文章量は同じです。
FAQの書き換え例(2組)

例⑧:質問文をユーザーの言葉にする
ビフォー:
Q. 施術時間に関して
アフター:
Q. 1回の施術にどれくらい時間がかかりますか?なぜ効くか:FAQは質問と回答が1対1で対応する最も引用されやすい形式です。その利点は、質問文がユーザーの検索語に近いときに最大化されます。「〜に関して」という書き方では検索語と一致しません。
例⑨:回答の1文目で言い切る
ビフォー:
A. お客様の状態によって異なりますが、初回はカウンセリングのお時間もいただいておりますので、少し長めにお時間を頂戴する場合がございます。2回目以降につきましては、状況を見ながら調整させていただいております。
アフター:
A. 初回は約90分、2回目以降は約60分です。初回はカウンセリングに30分かけるため長めになります。お身体の状態によって前後する場合があります。なぜ効くか:ビフォーは最後まで読んでも所要時間が分かりません。アフターは1文目に答えがあり、その後に理由と例外が続きます。例外を書くことは問題ありません。順序の問題です。
料金・条件表記の書き換え例(3組)

例⑩:「要問合せ」を目安価格に
ビフォー:
料金:要問合せ
アフター:
料金:22,000円〜55,000円(内容により変動)
最も多いのは33,000円前後のプランです。正確な金額は無料見積もりでお出しします。なぜ効くか:「要問合せ」とだけ書いているページは、「〇〇はいくら?」という質問の回答候補から完全に外れます。レンジと中央値を示すだけでも候補に入れます。見積もりへの誘導は残したままで構いません。
営業上の理由で金額を出したくないお気持ちは理解できます。ただ、AI検索では「書いていない=候補に入らない」という結果になります。全メニューの価格を出せない場合でも、最低価格、レンジ、あるいは「1平方メートルあたり〇〇円」のような単価の記載を検討してください。
例⑪:営業時間を画像からテキストへ
ビフォー:
(営業時間表をデザインした画像1枚のみ。alt属性は「営業時間」)
アフター:
画像はそのまま残したうえで、下にテキストの表を併記する。
平日 10:00〜20:00(最終受付19:00)/土日祝 9:00〜18:00(最終受付17:00)/定休日 毎週水曜・第3火曜なぜ効くか:画像の中の文字は読み取られません。「何時までやっていますか?」という質問の回答候補から外れます。画像を消す必要はなく、テキストを足すだけで解決します。
例⑫:条件・例外を明記する
ビフォー:
どなたでもお気軽にご利用いただけます。
アフター:
中学生以上の方が対象です。妊娠中の方、当日に発熱がある方はご利用いただけません。お子様連れの場合は、2歳以上であればキッズスペースをご利用いただけます。なぜ効くか:「どなたでも」は情報量がゼロです。条件と例外を書くと、「子連れでも大丈夫?」「妊娠中でも受けられる?」といった質問の回答候補になります。お断りする条件を書くことは、マイナスではなく情報の追加です。
自社のどのページから直すべきか、一緒に見ませんか
MainCでは店舗・地域密着型ビジネスのMEO対策とローカル検索の運用支援を行っています。書き換えの優先順位を無料でご提案できます。
▶ 無料相談を申し込む
業種別の書き換えポイント

12組の型は共通ですが、業種によって優先すべき箇所が変わります。
美容・サロン系
所要時間と料金の明記が最優先です。
「カット+カラーで何分かかりますか?」「当日予約はできますか?」「駐車場はありますか?」。この3つは検索でも実際の問い合わせでも頻出します。
メニューが多い業種なので、料金表を画像1枚で作っているケースが多く見られます。例⑪の対処をそのまま適用してください。
医療・治療院系
症状名を起点にした見出しに書き換えると効きます。
「当院の治療方針」ではなく「肩こりはどれくらいの回数で改善しますか?」のように、ユーザーが実際に抱えている悩みの言葉を使ってください。
あわせて、運営者情報と資格の明記が他業種より重要です。施術者の氏名、保有資格、経歴を明記したうえで書き換えに進んでください。誰が書いたか分からない医療情報は引用先として避けられる傾向が強くなります。
また、例⑫の「条件・例外の明記」が特に効く業種でもあります。施術できない症状や状態を書いておくことは、ユーザーにとっても有用な情報です。
建築・リフォーム系
価格のレンジと工期の明記が効きます。
「キッチンのリフォーム費用はいくらですか?」「工事期間はどれくらいですか?」「工事中は家に住めますか?」。検討期間が長い業種なので、この段階での接点が特に重要です。
例⑩の「要問合せ」問題が最も多い業種でもあります。内容により変動するのは事実ですが、レンジだけでも示してください。
士業(税理士・行政書士など)
「どういう場合に依頼すべきか」という判断基準の記述が効きます。
「顧問料はいくらですか?」に加えて、「自分でやるのと依頼するのはどちらがいいですか?」「どのタイミングで相談すべきですか?」といった見出しを置いてください。
この種の判断基準は他社が書き写せない一次情報になり、引用される可能性が上がります。
飲食・小売系
この業種は優先度がやや下がります。
飲食店や小売は、その場で探す検索が中心でAI Overviewが表示されにくい領域です。書き換えの効果より、Googleビジネスプロフィールの整備のほうが直接効きます。
それでも書き換えるなら、「個室はありますか?」「何人まで入れますか?」「支払い方法は何が使えますか?」といった、来店前の確認事項に絞ってください。
書き換えるページの選び方と作業時間

どのページから直すか
Googleサーチコンソールで表示回数の多い上位5ページに絞ってください。
手順は3つです。サーチコンソールの「検索パフォーマンス」を開く。「ページ」タブで表示回数の多い順に並べる。上位5本をメモする。
全ページを一度に直そうとすると必ず途中で止まります。効果が出やすいページから着手して、手応えを確認してから広げてください。
1ページあたりの作業時間
15分です。内訳は、見出しの書き換え5分、結論の前出し7分、確認3分。
新しい文章を書くわけではないため、思っているより速く終わります。上位5ページで1時間半です。
書き換え前の記録を残す
作業前に、対象ページのスクリーンショットを撮っておいてください。
あわせて、シークレットウィンドウで該当キーワードを検索し、AI Overviewの表示有無と引用元ドメインを記録します。所要5分です。
この記録がないと、1〜2か月後に「何が変わったか」を言えません。計測の手順はAI Overview計測方法|無料でやる手順にまとめています。
書き換えた後に確認する3点

所要5分です。この確認をするかどうかで、仕上がりが変わります。
- 見出しだけを上から読む。見出しの一覧だけで、そのページが何に答えているかが伝わるか。伝わらなければ、見出しの言葉が抽象的すぎます。
- 各見出しの直下1文だけを読む。その1文で答えが完結しているか。「〜については以下の通りです」のような前振りになっていたら書き換え不足です。
- 事実に誤りがないか確認する。順序を変える過程で、条件や例外が抜け落ちていないか。特に料金と時間は再確認してください。
1と2は、書いた本人だと気づきにくい部分です。可能であれば別の人に見出しだけを読んでもらってください。
書き換えるときによくある失敗

失敗①:文章量を減らしてしまう
「簡潔に」を誤解して、結論の後の説明を削ってしまうケースです。
AIO対策で求められているのは、答えを見出し直下に置くことであって、その後の説明を削ることではありません。結論の後に続く根拠・具体例・注意点は、そのページが引用に値するかの判断材料になります。
正しいのは「結論を前に出し、詳細は残す」です。例⑤を見返してください。文章量は同じです。
失敗②:すべての見出しを疑問文にする
やりすぎると読みにくくなります。半分程度が目安です。
「まとめ」「関連記事」「会社概要」といった、そもそも問いの形にならない見出しは無理に変える必要がありません。
優先して変えるべきは、ユーザーが疑問として抱く内容を扱っている見出しです。料金、時間、方法、違い、条件。この5つを扱う見出しから着手してください。
失敗③:構造化データだけ実装して本文を直さない
FAQPageスキーマのコードだけを入れ、本文にFAQを表示していない状態です。
これはGoogleのガイドライン違反にあたります。効果がないどころかリスクになります。
実装する場合は、必ず本文にFAQを表示したうえで、リッチリザルトテストで検証し、本文と一致しているかを目視で確認してください。
失敗④:一度に全ページを直そうとする
50ページを一気に直そうとして、10ページで止まるパターンです。
中途半端に終わると、直したページと直していないページが混在し、効果の測定もできなくなります。
上位5ページを完了させて、1〜2か月後に効果を確認してから次の5ページへ。この進め方のほうが、結果的に早く全体が終わります。
複数人で書き換える場合

ルールを1枚のメモにまとめる
担当者が複数いる場合、揃えるべきは3つだけです。
見出しは疑問文にする。直下1文で結論を言い切る。「多くの」「かなり」などの曖昧表現は数値か具体例に置き換える。
この3つをA4用紙1枚に書いて共有すれば、品質が大きくばらつくことはありません。細かいルールを作りすぎると、かえって守られなくなります。
作業の分け方
ページ単位で分担してください。工程単位で分けると手戻りが増えます。
「Aさんが見出しを全ページ直して、Bさんが本文を直す」という分け方は避けてください。見出しと本文は連動するため、同じ人が一気に直すほうが速く仕上がります。
確認は別の人が行う
書いた本人は、見出しだけを読んだときの分かりにくさに気づけません。
書き換えたページの見出し一覧を別の人に見せて、「このページが何に答えているか分かりますか」と聞いてください。答えられなければ、見出しの言葉が抽象的すぎます。
よくある質問

AIO対策で最初に直すべきなのはどこですか?
見出しです。名詞止めの見出しを、ユーザーが検索しそうな疑問文に書き換えてください。その直下1文で結論を言い切れば、AIが答えとして抜き出せる形になります。
何ページ書き換えれば効果が出ますか?
アクセスの多い上位5ページから始めてください。1ページ15分、合計1時間半で終わります。全ページを一度に直す必要はありません。
書き換えると文章が短くなりませんか?
短くする必要はありません。結論を前に出し、その後に根拠や具体例を続けてください。順序を変えるのであって、量を減らすのではありません。
見出しを疑問文にするとSEOに悪影響はありませんか?
悪影響はありません。ユーザーが実際に検索する言葉に近づくため、従来のSEOにとってもプラスに働くことが多い変更です。
料金を「要問合せ」のままにしておくとどうなりますか?
料金に関する質問の回答候補から外れます。全メニューの価格を出せない場合でも、目安価格や最低価格、レンジでの記載を検討してください。
書き換えの効果はいつ頃わかりますか?
再クロールされてから反映されるため、1〜2か月で変化が見え始めます。書き換え前の状態を記録しておくと比較ができます。
書き換えた後に確認すべきことはありますか?
見出しだけを上から読んで意味が通るか、各見出しの直下1文で答えが完結しているか、事実に誤りがないかの3点を確認してください。所要5分です。
複数人で書き換える場合はどうすればいいですか?
書き換えのルールを1枚のメモにまとめて共有してください。見出しは疑問文、直下1文で結論、曖昧表現は数値化。この3つだけ揃えれば品質が安定します。
まとめ|上位5ページを1時間半で直す

AIO対策で直すのは「何を書くか」ではなく「どう置くか」です。12組の文例は、すべて2つの原則の実装例でした。見出しを問いの形にする。その直下1文で答えを言い切る。
見出しの書き換えが4組、本文が3組、FAQが2組、料金・条件表記が3組。どれも新しい文章を書くのではなく、既存の内容を並べ替える作業です。
業種によって優先箇所は変わります。美容・サロン系は所要時間と料金、医療・治療院系は症状を起点にした見出しと資格の明記、建築・リフォーム系は価格レンジと工期、士業は判断基準の記述、飲食・小売系は来店前の確認事項です。
そして失敗も4つ挙げました。文章量を減らす、すべての見出しを疑問文にする、構造化データだけ実装する、一度に全ページを直そうとする。特に1つ目は、良かれと思ってやると逆効果になるので注意してください。
対象はアクセスの多い上位5ページ。1ページ15分、合計1時間半です。作業前にスクリーンショットと現状の記録を残し、書き換え後は3点の確認を忘れないでください。1〜2か月後に変化が見えます。
書き換えの優先順位から、ご相談ください
MainCでは店舗・地域密着型ビジネスのMEO対策とローカル検索の運用支援を行っています。自社サイトのどのページから着手すべきか、無料でご提案できます。
▶ 無料相談を申し込む / ▶ MEO対策の基礎資料をダウンロード
