MEO対策に欠かせない測定機能に「インサイト」があります。店舗管理者のなかには、インサイトの使いかたがよくわからないと感じている人もいるのではないでしょうか。
検索情報はもちろん、ユーザーの行動を確認することもできる測定機能です。
インサイトで確認できる10つの項目や、分析・活用方法について詳しく解説していきます。
目次
1. Googleビジネスプロフィールの「インサイト」とは
インサイトは、MEO対策に欠かせない測定ツールです。自社ビジネスがウェブでどのくらいユーザーに検索されたか、検索方法の割合を確認することにも繋がります。
ユーザーの行動を分析したり、流入クエリの分析もできるツールになり、集客に必要な情報を分析することも可能です。インサイトを使えば、詳細なデータを確認できるため、流入後どのような行動をとったのか把握することにもなります。
また、Googleビジネスプロフィールのインサイトは、2022年11月より「パフォーマンスデータ」として完全移行された機能でもあります。
システム開発者向けのAPIも公開され、Googleでもインサイトの使用を推奨しています。以前からインサイトに似た機能はありましたが、より詳細なデータを気軽に調べられるようになりました。1ヵ月ごとに指標を追えるようになるので、運用を開始してからの変化なども調べられます。
MEO対策でどのような施策をとるべきか迷っている人にとっても、発信する情報を分析できます。インサイトはMEO対策以外にも、SNSによる集客全般に使えるので役立つ情報として便利です。
1-1. インサイトの確認方法
インサイトの確認方法は2通りあります。
・ビジネスプロフィールマネージャー
1. Googleビジネスプロフィールの登録が完了しているアカウントを準備
2. Googleアプリでビジネスプロフィールを選択します
3. メニューの一覧から「インサイト」を選択します
・検索結果画面
1. Googleビジネスプロフィールの登録が完了しているアカウントを準備
2. Googleの検索で登録されている正確なビジネス名を使い検索
3. Googleに掲載ちゅうのあなたのビジネスの下にある「宣伝」を選択します
4. パフォーマンスを選択して確認します
2. インサイトで確認できる10つの項目|分析・活用ポイントも
新しくなったGoogleビジネスプロフィールでは、合計10項目を確認できます。(コンバーション関係6種、検索販路関係4種)そのため、具体的にどんな項目が確認できるのか、分析や活用方法も含めて詳しく解説していきたいと思います。
コンバージョンに関連するインタラクション | 概要メニュー通話メッセージ予約ルートウェブサイトのクリック数 |
ビジネスの検索経路に関連する情報 | 閲覧ユーザー数閲覧デバイス検索数検索語句 |
2-1. 概要
概要では3つの情報を確認し分析できます。
- ビジネスプロフィールで実施のインタラクション(アクションを起こしたときに発生する数値)
- ビジネスプロフィールの表示につながった検索数
- ビジネスプロフィールを閲覧したユーザー数
概要のタブを見ると「メッセージ」「通話」「ルート」「予約」「クリック」などの項目ごとに、詳細のデータを確認できるようになります。Googleビジネスプロフィールの状態が”正常”なのかどうかを見極めるためのポイントにもなるため、全体を確認したいときは概要を見るようにしましょう。
2-2. メニュー
メニューは、飲食店のように設置できるビジネスカテゴリ限定です。メニューがどの程度閲覧されているのかを確認できる機能です。飲食店によっても変わりますが、なかにはたくさんの人に閲覧されているメニューもあり、集客に繋がっています。
メニューは、Googleの検索評価の対象になりますので定番メニューや人気のあるメニューを登録しておくようにしましょう。メニューはなんでも載せればいいのではなく、アピールしたいメニューを中心に載せるようにしてください。
2-3. 通話
Googleビジネスプロフィールで、ユーザーがあなたのお店に電話をかけた回数を確認できます。そのため、Googleビジネスプロフィール上の”通話ボタン”を押していないとカウントされません。電話をかけたものの繋がらなかった場合でも、数値にカウントされます。そのため、認識の違いはあるかもしれません。分析データを見て通話の対応ができていないときは、集中しやすい時間帯や曜日を分析して体制を整えるようにしましょう。
2-4. メッセージ
Googleビジネスプロフィール経由で送信されたメッセージの件数が表示されます。自動応答機能もありますし、ユーザーと直接やりとりできる機能もついています。そのためユーザーとのコミュニケーションの場にもなり、お互いの関係を構築することにも繋がります。
他にも、メッセージに対してどの程度返信できているのか平均のレスポンスについても確認できます。できるだけ早くレスポンスができるように、見直す機会にもなるので分析しておきましょう。
2-5. 予約
Googleビジネスプロフィールを通じ、予約を行った件数を確認できます。Google指定のプロバイダ経由で予約をしたときに対象になります。例えば、飲食店や美容室などGoogle上で予約をとることもできます。
他のサイトに移動することもないので、余計な手間をかけずに予約ができる良さもあります。ただし、事前に予約ボタンを設置していないと確認できない仕様になっています。もともとついていない場合もありまので、使えるかどうかを確認するようにしてください。
2-6. ルート
Googleビジネスプロフィールを使って、表示されたお店までのルート(経路)を確認したユーザー数です。間違えてタップしてしまった人や、何かしらの理由でやめてしまった人の回数は含まれないようになっています。
あくまでもお店に来店するためにルートを使用した人をカウントするものです。以前は、検索したときの地域を調べられましたが、現在は回数のみに設定されています。
2-7. ウェブサイトのクリック数
Googleビジネスプロフィールを使って、お店のウェブサイトにアクセスした回数を確認できます。登録するウェブサイトをどこにするのかによっても、分析に有効活用できます。
例えば公式サイトにするのか、ポータルサイトにするのかによっても変わります。簡単に検索でき集客効果にどの程度繋がっているのか分析できるような仕様になっています。
2-8. 閲覧ユーザー数
Googleビジネスプロフィールを閲覧したユーザー数を確認できます。閲覧ユーザー数はグラフ表示されているため「Google検索」「Googleマップ」の割合を視覚的に確認できます。Google検索数を増やしたいのか、Googleマップからの導入を増やしたいのか目的に合わせた施策を行うこともできます。
2-9. 閲覧デバイス
インサイトを使えば、スマホやパソコンどちらからアクセスされているのか、細かく計測することもできます。モバイル経由でアクセスしている人が多いのであれば、モバイル経由でより見やすいサイトに工夫することもできます。今はスマホを使っている人の割合も多いのでこの機会に強化しておくといいと思います。
2-10. 検索数
インサイトを使えば、サイトの検索数を知ることもできます。検索は、直接検索・間接検索・ブランド名などの合計件数を確認できます。円グラフで表示され、検索数や割合を表示してくれます。集計期間の指定もできるので、希望に合わせ1週間・1ヵ月・3ヵ月から選択できます。
2-11. 検索語句
ユーザーがどのような検索語句を使っているのかを確認できます。項目を確認してみて選定したターゲットキーワードが含まれているのかどうか、狙った内容になっているかどうかを調べられます。Googleビジネスプロフィールの情報最適化にも繋がります。
まとめ
MEO対策にとってインサイトは重要です。10項目のなかで分析でき、集客にも繋げやすくなります。検索ユーザーにどの程度表示されているのか、ユーザーアクションがあるのかを知り、深く理解することにもなります。データの分析に便利なインサイトを積極的に使っていきましょう。